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第199話

Author: 歓乃
智也は【分かりました】と打ちかけたが、少し迷って消すと、別の言葉を打った。

【結構です。

もう、これからは一切必要ありません】

最近の凛は辛い思いをしている。これ以上監視を続けて、それが本人にバレれば、またひどく悲しませてしまうだろう。

智也は携帯を置いた。

智也自身が気づかぬうちに、彼の凛に対する気持ちが変化していた。

最初は凛のことを制御できなくなるのを恐れ、無理やり仕事を辞めさせ、母親としての準備のためにと講座に通わせた智也。

しかし今では、彼女の感情そのものを気にするようになっている。

自分の利害を気にせず、相手の心を優先させようとしているとき、それはもう恋に落ちているということ。

だが、智也の場合は本人が無自覚なまま。

……

凛は暗証番号を押してドアを開けた。冷え切った空気が中から出てきて、げた箱には薄っすらと埃が溜まっていた。

ずいぶん長い間、ここへは誰も戻っていなかったらしい。

凛は室内を見回した。4年間住み続けた家。どこを見ても、忙しく動き回っていた自分を思い出す。

智也がよくいた場所といえば、リビングのソファだろう。事務仕事をする時も、彼は
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Comments (2)
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ウエダチエ
あんこさん凛ちゃんがいくらクズ智也にはみれん無くても人間として誠実で主婦としてやってきた誇りとなんやろ矜持なんやと思う。だから私は凛ちゃんが好きです
goodnovel comment avatar
あんこ
自分なら掃除なんてしてやらないけどね 散らかった物もそのまま 私物だけ持ち去る。
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