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第248話

Author: 歓乃
日和はすぐさま否定した。「私じゃないですよ」

となれば、海斗しかいない。

海斗は自分のグラスを持ち上げ、凛の目の前にあるグラスと軽くぶつける。「おめでとう、凛さん」

今度は「谷口博士」ではなかった。

海斗はグラスの半分を一気に空けた。

「竹内社長もおめでとうございます」凛もまた、グラスを半分空けた。

横で見ていた日和は眉をひそめ、凛が潰れてしまわないかとハラハラしていた。

「お兄ちゃん、凛さんはそんなにお酒に強くないんだから」

海斗は、彼女がお酒に弱いことも、酔った時にどんな様子になるかもよく知っている。

それでも彼は、凛がずっと本当の自分を隠し、溜め込んでいた気持ちを少しは外に出すべきだと感じていた。

以前酔った時、少し本音を漏らす姿はどこか人間味があり、普通の人と同じく、ずっと押し殺していた苦しみや不満を言葉にできていたのだ。

シャンパンとはいえ、グラス半分が腹に入ると、凛の顔がじわじわと熱くなってきた。

手を伸ばし、頬にそっと触れる。

日和は海斗を睨みつけた。お兄ちゃんのせいだからね!

その時、海斗は出会った当初よりも凛の手がずいぶんと白く、柔らかくな
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