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第459話

Author: タマタツ
「分かった。それならこれからは、少なくとも月に二度は週末を空けよう。どれほど忙しくてもだ」

絃葉は顔を上げ、いたずらっぽく答えた。

「かしこまりました、築山社長」

景は顔を寄せ、彼女の唇へ軽くキスをした。

「まったく」

二人は顔を見合わせて笑った。

あふれんばかりの幸せは、飴細工職人にまで伝わったようだった。

「お二人は新婚さんでしょう?本当にお似合いですね。仲もよさそうで」

「はい」

景は出来上がった飴細工を受け取り、絃葉へ手渡した。

二人は再び手をつなぎ、提灯の明かりに照らされた古い街並みを歩いていった。

その夜は、近くにあるSNSで話題のレストランにも立ち寄った。

絃葉は最初から最後まで幸せな時間に浸り、一度もスマホを確認しなかった。

そのため、景のSNSへの投稿が、どれほど大きな反響を呼んでいるのか知る由もなかった。

一方、景のスマホには――

SNSからの通知があふれ、未読メッセージが山のように積み重なり、不在着信も画面を埋め尽くしていた。

景は画面をちらりと見て、わずかに眉をひそめた。

彼女の存在を公表しただけで、なぜここまで騒ぐのだろう。

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