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第683話

作者: 鈴木真知子
翔吾、光一、そして佐久間とオリエント・ユニオンの部下たちが、一斉に開かれた入り口へと鋭い視線を向けた。

そこに立っていたのは、オリエント・ユニオンの秘書だった。彼は扉の真ん中に堂々と立ち尽くし、覚悟を決めた厳粛な顔つきをしていた。

「おい、お前!何勝手なことしてやがる、俺のところへ戻ってこい!」

晟はモニターに映し出された信じられない光景をギラついた目で見つめ、震える手でインカムを掴み、怒声を張り上げた。

「今すぐその扉を閉めろ!死にたいならお前一人で勝手に死ね!俺まで道連れにしやがったら、親父が黙っちゃいねえぞ!!」

「……うるさい」

秘書は深く、長く息を吸い込むと、大きく腕を振りかぶり、手に持っていたインカムを床へと勢いよく叩きつけた。

「……!!」

その場にいた構成員全員が、あまりの出来事に呆然と立ち尽くした。

高城晟という男に対する不満と憎悪は、彼らの中にとうの昔から積もり積もっていたのだ。しかし、「オリエント・ユニオンの御曹司」という肩書きに理不尽に押さえつけられ、長年その怒りを腹の底へ呑み込むしかなかった。

今、この秘書は、組織の誰もがずっとやりたかった
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