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第285話

作者: 相沢美咲
悠斗の運転で、美羽は西峰邸へと戻った。

道中、美羽はずっと浮かない顔をしていた。

悠斗は、美羽がまだ柚葉のことを気に掛けているのだと分かっていた。

「週末、詩音ちゃんと柚葉ちゃんも誘って、みんなでキャンプに行こう」と彼が提案した。

美羽は頷き、「ええ」と答えた。

翌日の午後、美羽のもとに昌明から電話が入った。

提出された資料を確認したが、やはり懸念していた通り、財産分与と子供の共同養育についての項目が追加されていた。5年間の別居については、美羽の留学を正当な理由として主張するつもりらしい。

覚悟はしていた。

それでも美羽の心は、どうしようもなく苛立っていた。

財産の問題が出てきた以上、長丁場になることを昌明から告げられた。翔平側が分与を求めてきた以上、こちらも堂々と共有財産の分割を求めるしかない。

昌明の言葉を聴いていると、今となっては、翔平が意地になってこちらを苦しめようとしているのは明らかだった。

もはや避けては通れない道だ。

「すべて郷田先生にお任せします」

週末の朝。

美羽は月見ヶ丘に、柚葉を迎えに行った。

翔平が言った。「柚葉は昨晩から少し風邪気
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