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猫耳との遭遇

last update Date de publication: 2026-05-28 18:35:19

 無事に勇者として認められた二人。

 そして、国から初任務を与えられる。

「こんにちは。勇者就任おめでとうございます」

 部屋へ入ると、一人の男が立ち上がって拍手をしながら言った。

「申し遅れました。私はコニヤン軍の参謀長を務めさせて頂いております。シガレーと申します」

「マルクエン・クライスです。よろしくお願いします」

「ラミッタ・ピラです」

 互いに一礼し、椅子に腰掛ける。

「さて、早速ですが。お二人にはここから西の森にある魔物の出る箱を破壊して頂きます」

「西にですか」

 マルクエンが聞き返すと、シガレーは頷く。

「はい。国の勇者や軍、実力のある冒険者も雇い箱の破壊をしているのですが、西の森にあるものは特に強力でして」

「なるほど」

 マルクエンは顎に右手を当てて考える。

「わかりました。すぐに向かいましょう」

「頼もしい限りです。馬車を用意させて頂きますので、運転手は必要ですか?」

 シガレーに聞かれると、マルクエンは答えた。

「いえ、何かあった時に巻き込みかねません。私は馬の心得が多少ありますので」

「承知致しました」

 王都を出ると、荷馬車が用意されていた。

「それじゃ運
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  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   猫耳との遭遇

     無事に勇者として認められた二人。 そして、国から初任務を与えられる。「こんにちは。勇者就任おめでとうございます」 部屋へ入ると、一人の男が立ち上がって拍手をしながら言った。「申し遅れました。私はコニヤン軍の参謀長を務めさせて頂いております。シガレーと申します」「マルクエン・クライスです。よろしくお願いします」「ラミッタ・ピラです」 互いに一礼し、椅子に腰掛ける。「さて、早速ですが。お二人にはここから西の森にある魔物の出る箱を破壊して頂きます」「西にですか」 マルクエンが聞き返すと、シガレーは頷く。「はい。国の勇者や軍、実力のある冒険者も雇い箱の破壊をしているのですが、西の森にあるものは特に強力でして」「なるほど」 マルクエンは顎に右手を当てて考える。「わかりました。すぐに向かいましょう」「頼もしい限りです。馬車を用意させて頂きますので、運転手は必要ですか?」 シガレーに聞かれると、マルクエンは答えた。「いえ、何かあった時に巻き込みかねません。私は馬の心得が多少ありますので」「承知致しました」 王都を出ると、荷馬車が用意されていた。「それじゃ運転は頼んだわよ、宿敵」「あぁ、任せろ」 マルクエンが馬車を走らせ、西の街道を行く。 1日掛けて走ったが、まだ森の入口に近づいたぐらいだ。「今日はここで野宿ね」「そうだな」 日が暮れる前に野営の準備をし、二人は食事をし、寝た。 明くる日、森の中へと入る。「何だか鬱蒼とした森だな」「えぇ、体からきのこでも生えてきそうよ」 道はあったが、ガタガタと揺れが激しい。「うっ、酔いそう……。私は飛ぶわ」 ラミッタは馬車から降りて隣を飛び始めた。 その瞬間だった。殺気を感じた二人。 マルクエンは馬から飛び降り、ラミッタも剣を抜く。 森の中から何かが飛び出した。 ラミッタにそれが襲いかかる。 とっさに火の玉を十数発撃ち出して牽制を入れると、身を引かせて目の前に立ちはだかった。「お前ら、魔人だな?」 その人物は、見た目は女であるが、頭からは猫の耳が生えていた。「亜人……?」 この世界で何度か見たことがあるので、二人は特に驚かない。「魔人と言いましたか? それは誤解です!」「嘘つけ、私はソイツが空飛ぶの見た」 曲刀を両手に持って猫耳の女は敵意を剥

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     二人はお祭り騒ぎの街を堪能し、すっかり夕暮れ時になる。「久しぶりに羽を伸ばせたな」 マルクエンが言うと、ラミッタもうーんと伸びをした。「えぇ、そうね」 日が暮れた後も、街は火や明かりの魔法でキラキラと輝いている。 二人は高台からそんな街を見下ろす。「綺麗な夜景ね」「あぁ、まるで夜の星空が地上に落ちてきたみたいだ」 マルクエンがそんな事を言うと、ラミッタはケラケラと笑い出した。「なにそれ、ロマンチスト? 吟遊詩人?」「なっ、変だったか!?」「いや、良いと思うわよ」 ラミッタは済ました顔で街を見下ろす。薄明かりに照らされた横顔をマルクエンは見ていた。 楽しい時間はあっという間に過ぎて、二人は城へと戻る。 明日からはまたキツい修行が待っていた。 日が昇り、新しい朝がやってくる。 今日も二人は朝食を済ませて地下へと向かう二人。「おや、おはようございます。昨日は楽しかったでしょうが、気持ちを切り替えて挑まないと死にますよ?」 ヴィシソワは会うなり、そう言ってきた。「あら、そのお言葉そのまま返すわよ」 ラミッタが言い返すとフフフと笑い、ヴィシソワは槍と盾を構える。「っぐ!!」 ラミッタは地上に降り立ち、片膝をつく。 マルクエンもハァハァと荒い息をしている。「まだまだ。ですね」 二人は今日もヴィシソワに勝てなかった。 訓練が終わると、二人は重い体を引きずって地上に帰る。 シャワーを浴びて汗を流し、夕飯をたらふく食べて、また明日に備えた。 そんな生活を繰り返し、二週間が経つ。「今日こそ行くぞ!」「えぇ、宿敵!!」 マルクエンの力とスピードは、昔よりも更に増していた。 光の刃を作りそれと共に突撃する。 ラミッタは地上を走るよりも早く空を飛べるようになっていた。 魔法の威力も上がっている。 マルクエンは地を駆けヴィシソワとの距離を詰めた。 光の刃で行動を制限させ、正面から剣を振るう。 速く、更に速く。重い攻撃をヴィシソワの盾に浴びせる。「宿敵!!」 その声を聞いて、さっと身を引く。 ラミッタの魔法で創られた光の剣が地上に降り注ぐ。 ヴィシソワはドーム状に魔法の防御壁を築いた。 ここまではいつもと同じ。「うおおおおおおお!!!!」 雄叫びを上げながらマルクエンは防御壁を剣で叩き壊す。 ラミッタが

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    「隣に居るのは……」 二人が近付くと、顔がチラリと見える。「あっ、ミヌ」 ラミッタがそこまで言いかけた瞬間に沈黙の魔法で声が出せなくなる。「どうしたラミッタ!?」「おやおや、奇遇ですね」 こちらへ向かってくるヴィシソワ。ラミッタは無言のまま何かを叫んでいる。「そちらは……」「えぇ、こちらはミーサ。私の恋人です」 鈍いマルクエンも、お姫様のミヌエットがお忍びで外に出ていることを察した。「あ、あぁ、そうでしたね」「お二人もデートですか?」 ヴィシソワが言うと、今度は顔を真っ赤にして怒るラミッタ。「それでは、私達はこれで。お二人も楽しんで下さい」 ミヌエットがそう言って一礼し、人混みに消えると、ラミッタの声が戻った。「ったく、何すんのよアイツ……」「ははは、お二人も楽しみたいんだろう」 マルクエンは苦笑し、賑やかな街並みを見る。「……。まぁいいわ。私達も何か食べましょう」「そうだな」 屋台や菓子類の歩き売りがそこら中を埋め尽くしていた。「なんかこう、脂っこいものが食べたい気分だな」「あら、奇遇ね。私もだわ」 そうと決まればと二人は何か店を探す。 ふと、スパイスのいい匂いが漂ってきて、二人はそちらを見る。「お、からあげか」「良いんじゃないからあげ」 二人は釣られるがままにからあげを買い、歩きながら食べ始めた。 熱々のそれを噛みしめると、肉汁が溢れ、旨味が口いっぱいに広がる。「どうしてこう、屋台のからあげは、より美味しく感じるんだろうな」「それは同意ね」 マルクエンはこちらの世界に来て、からあげというものを知ったが、酒場でもよく頼むほど好物になっていた。「あ、ビール売ってるわね」 喉が渇いたラミッタは、常温で売られている物よりも、キンキンに冷えたビールを選び、マルクエンはオレンジジュースを買う。「はい、乾杯よ宿敵」「あぁ!」 ラミッタはビールを一気に流し込んだ。苦みと炭酸のキレが染み渡る。「はー!! やっぱ良いわねー」 からあげをつまみにしながら飲んでいたが、そろそろ無くなりそうだ。二人は別の目ぼしいものを探すことにした。 ぷらぷら歩いていると、香ばしい匂いがし、何だとマルクエンは見てみる。「何だアレは?」 見つめる先では網の上で何か丸いものを炙っていた。「あぁ、焼きおにぎりね」「ヤキオニ

  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   二人で

    「昔から身体強化は使っていたみたいだけど、あの青いオーラの奴は魔力の消費が特に激しそうね」 ラミッタの言葉にマルクエンは頷いて答える。「あぁ、物凄い疲れるぞ」「身体強化にしろ、光の刃にしろ、宿敵は魔力を100出せば良い所を、120ぐらいで使っているから疲れるのよ」「なるほどな……」 ラミッタの指摘を理解は出来たが、どうすれば良いのかわからない。「まぁ、これは数こなして慣れしかないけどね」「だが時間がないな……」「そうね……」 二人の間にしばし沈黙が流れる。 それを破ったのはラミッタだった。「今、出来ることを考えましょう」「そうだな。ラミッタと連携をしてヴィシソワさんを倒す」 マルクエンとラミッタは、あぁでもないこうでもないと、考えた作戦を言って、実際に試す。 昼食を食べるのも忘れ、二人は夢中になり、気が付けば夕方になっていた。「そろそろ部屋に戻るか?」「えぇ、そうね。お腹も空いたし」 ラミッタは手を頭の後ろに回してスタスタと歩き出し、マルクエンも追いついて隣を歩く。 食堂で出された料理を夢中になってがっつく二人。その後はシャワーを浴び、眠気が来て眠ってしまった。「おはよう、ラミッタ」 朝食を食べに、マルクエンはラミッタと出会う。「えぇ、よく眠れた?」「あぁ、ぐっすりだ」 会話もそこそこに、食事を済ませて二人は地下へ向かう。「おやおや、逃げずに来るのは感心しますね」 魔人ヴィシソワは笑みを浮かべて闘技場の観客席に腰掛けていた。「覚悟しなさい! 今日こそは!!」「それは楽しめそうですね」 そう言って席から飛び降り、二人の元まで歩み寄る。「いつでもどうぞ」 マルクエンとラミッタは体の筋を伸ばしてほぐし、ヴィシソワと対峙した。「宿敵」 そう言ってラミッタは握りこぶしを作った右手をマルクエンに向ける。「おう!」 マルクエンも拳を握り、軽くぶつけた。 剣を抜き、二人は構え、青いオーラを身に纏ったマルクエンが飛び出す。 その後ろからはラミッタが炎と雷を飛ばして支援した。 魔法攻撃を防御壁で弾き飛ばすヴィシソワに向かってマルクエンは重い一撃を放つ。 剣は盾でいなされるが、すぐに体勢を立て直し、横薙ぎに斬りつける。 その後も何発か剣を振り、ヴィシソワに攻撃を浴びせようとしていた。 だが、次の瞬間。マルク

  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   飛べよ

    「ラミッタ、手伝ってくれ」「なっ、本気なの宿敵!?」「仕方ないだろう。ヴィシソワさんも何か考えがあるんだ」 ヴィシソワに言われたことも理由の一つだが、空を飛べるチャンスだとマルクエンはワクワクしていた。 うぅーっと下を向いて唸ってからラミッタはマルクエンが鎧を脱ぐのを手伝う。 すっかり身軽になったマルクエンを前にラミッタは覚悟を決めた。「それじゃ、飛んでみましょうか」 互いにドキドキとしている二人。ラミッタは意を決してマルクエンに抱きついた。 ラミッタの柔らかい色々なものを体中で感じるマルクエン。「飛べ!! 飛びなさい!! 飛べよおおおおおお!!!」 まるで時間さえも飛び越しそうな叫び声を上げてラミッタは力を入れる。 同時にマルクエンもきつく抱きしめられた。 すると、どうだろう。マルクエンの身は2メートルほど浮かび上がる。「おっ、おぉ!!」 だが、十秒も持たずに地面へと着陸した。「だ、だめだわ……」「ふむ、マルクエンさんも飛ばせれば何かに使えるかと思いましたが。仕方が無い。訓練を始めますよ」 色々とあり、顔が真っ赤なラミッタだったが、呼吸を整えて落ち着く。「今日は一人ずつ戦います。そして、それを見て、自分には何が出来るか考えるのです」「私から行きます」 マルクエンは言って一歩前に出る。「良いでしょう。掛かってきなさい」 剣を引き抜いてマルクエンは更に半歩踏み出す。そこから目を閉じて青いオーラを身に纏い、一気に駆け出した。 ヴィシソワは槍と盾を持ち、それを迎え撃つ。 直線で距離を詰め、斬りかかるマルクエン。ヴィシソワが盾で受け止めると、凄まじい音が鳴り響いた。 これが一般の兵士ならば盾ごと全身の骨が粉々になっているだろうが、ヴィシソワの魔力で強化された盾は砕けない。(強い……。私と戦った時よりもずっと……) ラミッタは素直な感想を思い浮かべる。 斬り合いを繰り広げる二人。 途中でヴィシソワが距離を取ると、逃すかとばかりに光の刃を撃ち出す。 一進一退の攻防をしているように見えたが、ヴィシソワはまだまだ余裕がありそうだった。「そろそろ良いでしょう。交代です」 そう告げると、マルクエンは一礼して下がる。「それじゃ見てなさい宿敵!」 ラミッタが両手を広げて一回転すると、無数の火の玉が辺りに現れた。 それら

  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   歌声

     ラミッタは構わず歌い続けた。「その目で何を見て その手で何を掴むのか やがてその足で 地を踏みしめ 子は何を望む 刹那の夢よ 神よ どうか祝福を」 マルクエンはラミッタの歌を初めて聞く。優しい歌声だった。「ルーサの子守唄よ。おこちゃまにはお似合いね」 ラミッタはニコリと笑う。「あぁ、とても良かった」 マルクエンがまっすぐ見据えて言うので、ちょっと目線を逸らして顔を赤らめた。「……ド変態卑猥野郎」 しばらく会話もなく、マルクエンは膝枕されたまま横になっていた。「ラミッタ、もう動けそうだ」「ホント、頑丈さだけは取り柄ね」 マルクエンは上半身を起こして、足に力を入れた。 何とか立ち上がるが、まだフラついている。「ほら、行くわよ」 ラミッタがマルクエンの左腕を肩に回して歩き出す。 やっとの思いで部屋に戻ったマルクエンは、ベッドに座る。「ほら、その鎧を脱がなくちゃ」「すまんが、手伝ってくれるか?」「分かっているわよ」 マルクエンは防具を脱ぐと、ベッドへ仰向けに倒れ込んだ。「あぁ、満身創痍だ」「でしょうね」 ラミッタは片目を閉じてため息を吐く。「何だか、久しぶりにこんな修行をした。疲れたが悪い気分ではないな」「え、アンタはマゾヒスト?」「違う!!」 ラミッタにからかわれるマルクエン。「アンタこういう修行とか好きそうだもんね」「ラミッタは嫌か?」「私は修行なんて好きじゃないわ。でも、強くなるため、仕方なくよ」「そうか……」 マルクエンはそう返事をしたかと思うと、目を閉じた。「ラミッタ。頼みがあるんだが」「内容次第ね」「また、歌を歌ってくれないか?」 言われ、ラミッタは赤面する。「い、嫌よ!! 私の歌なんて聞いてもつまらないでしょ!?」「そんな事はない。良い歌声だった」「なっ!!」 マルクエンは目を閉じていたが、顔を赤くしてプルプルと震えるラミッタの顔が目に見えるようだった。「と、特別ね、特別だからね!!」 目を閉じているマルクエンにラミッタは歌を披露する。夢見心地のまま、眠ってしまった。 マルクエンはモソモソと目を覚ます。少し仮眠をするだけのつもりが、窓から差す日差しが朝であることを告げていた。 いつぶりか分からないが、全身筋肉痛に見舞われている。「マルクエン様、朝

  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   お別れ!

     マルクエン達は先を行くラミッタの後を付いて外まで出た。 街外れまで来ると、ラミッタはくるりと振り返る。「あなた達、少しは動けるようになったかしら?」「えっ? えぇ、まぁ、はいッス!」「私もいけます!」 その言葉を聞いて、ラミッタはふふっと笑う。「よろしい! それじゃやるわよー」 結局夕暮れまで特訓をし、またも体を酷使する二人。「それじゃ、今日はここまでね!」「う、ウス!!」 今にもしゃがみ込みそうになるが、気合で立ち、返事をするケイ。 美しく、優しい夕日に照らされて、ラミッタは唐突に言う。「それでね、シヘン。ケイ。あなた達二人との旅はここでお終い!」 一瞬、何を言

  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   座学

    「よし、揃ったわね! それじゃ今日も楽しい特訓よ!」 ホテルのロビーでマルクエンと合流すると、開口一番にラミッタが言う。「が、頑張るっす!!」「私もやります!!」 やる気はあるみたいだが、二人共顔から疲労が隠せていない。「うむ、やる気はよしだけどー……」 ラミッタは真面目な顔をする。「無理な時は無理って言う事、そうしないと命を落とすわよ?」 そこまで言って笑顔を作った。「まぁ、たまには無理しないといけない時もあるけどね?」「それは置いといてだな。お二人共どうです? 昨日の今日で辛くはありませんか?」 マルクエンに尋ねられると、ケイは情けなさそうに話す。「うー……。正直

  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   モテモテマルクエン

     ラミッタがホテルの外へ向かうと、見えたのは女冒険者に囲まれているマルクエンだ。「竜殺しのマルクエンさんですよね!? すっごーい!!」「マルクエンさん背も高いし、顔もカッコいいですね!!」「マルクエンさんって、誰か付き合っている人いるんですかー?」 当の本人は赤面しながらしどろもどろだった。「い、いや、あのー、そのー……」「あら。モテモテで良いご身分ね、宿敵?」「ら、ラミッタ!! あの、待ち合わせをしていたので、これで……」 マルクエンは女冒険者達を振り切ってラミッタの元へと行く。「あらー? 待ち合わせなんてしていたかしら?」 ラミッタが小声でニヤニヤ見てくると、マルクエ

  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   竜の肉

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