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第159話

Author: 幸月
筋トレ三ヶ月……ジムで死ぬほど鍛え上げたこの胸筋を見せつけて、ようやく掴んだチャンスだったのに、まさかのあの冷たい目線……

鍛えすぎると、男にしかモテなくなるという噂は本当だったのか。

ウェイターは密かにガラスに映る自分の後ろ姿をちらりと確認した。まあ、それはそれで……悪くはないかもしれないが。

「ちょっと、あっちに行ってて」

那月が邪魔そうにウェイターを追い払い、それから杏奈に向き直った。

「杏奈、ここはパーティー兼、秘密の交流会みたいなものなの。羽目を外して遊ぶのも、人脈作りをするのも、どっちもできる特別な場所よ。

今夜は純粋に楽しむために来たんだから、好みの男を一人選べば、主催者の方がすべてアレンジしてくれるよ。甘えん坊の子犬系でも、強引なオラオラ系でも、好きなタイプなら何でも対応できるって」

那月は「ね、分かるでしょ?」とウィンクをして見せた。だが、杏奈の眉は不快げにひそめられたままだ。

「……それだけ?他には?」

もし男遊びが目的のくだらない集まりなら、今すぐ帰る。

ところが、那月は杏奈の冷たい反応をまったく別の意味に誤解した。

正直、抑圧されてきた杏奈
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