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第五十一話

Auteur: 麻木香豆
last update Date de publication: 2025-12-23 13:33:24

その後、寧人はようやく眠りについた。

ぐったりと力尽きたような寝顔で、呼吸は深く、時折小さく喉を鳴らしている。

それから数分後。

玄関の鍵が静かに回り、一護が帰ってきた。

「……ただいま」

返事はない。

予想通りだと、苦笑しながら靴を脱ぐ。

台所へ向かうと、脱ぎっぱなしのスーツが椅子に引っかかり、食べ終えた皿やコップがそのまま食卓に残されている。

テレビの前には、お菓子の袋と食べかす。

「寧人ったら……」

一つひとつ拾い上げ、洗い物を済ませ、散らかったものを元の場所へ戻していく。

「もう……僕がいないと、何もやらないんだから」

口では呆れながらも、手つきは慣れている。

世話を焼くことに、もう体が慣れ切っているのだ。

すべて片付け終えたあと、一護は寝室のドアをそっと開けた。

ベッドには、すでに眠っている寧人。

無防備な寝顔に、胸がきゅっと締めつけられる。

そして、ふと視線がゴミ箱に向く。

山のように詰め込まれたティッシュ。

「……あ」

すぐに察しがついて、苦笑がこぼれた。

「寂しかったのね……オナニーしてたのか
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