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第 7 話

作者: イケイチ
「……そんなこと言われても、信じられないもん」

ごまかすようにそう言ったものの、身体だけは先に答えを出していた。もうこの人に心を動かされることはないはずだった。それでも私は、彼を憎んでいる。

もしまだ彼への感情を失っていなかったら、今ごろ胸のうちは形も残らないほど傷ついていただろう。

怜司は一瞬だけ固まった。けれどすぐに、本気の拒絶だとは受け取らなかったらしい。私の手首を取り、そのまま抱き寄せた。

「悪い子だな、澪。けっこう本気で叩いただろ」

浩介と再会する前までは、私が怜司を結婚へ追い込んでいた。けれど結婚式の3日前には、怜司はもうすっかり夫気取りになっていた。

浩介の役目は、もう十分だった
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