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261話

作者: 籘裏美馬
last update 公開日: 2026-06-23 16:26:03

(まずい流れになっているな……)

玉櫛 樹は表面上は普段通りを装いながら、胸中で焦っていた。

今までよりも余所余所しい態度の人間達。

あからさまに接触を避けている人間達。

(今まであれほど目を掛けてやっていた連中も、手のひらを返しやがって……!)

樹の苛立ちが、全く収まらない。

それでも挨拶にやってくる人間はまだいる。

由緒ある財閥の人間や、大企業の重役達は樹と距離を取っているが、中小企業や、樹──玉櫛家にかなり世話になった人間は樹に挨拶をしにやってくる。

それらに適当に挨拶を返しながら、樹は考える。

(裕衣め、余計な事をしやがって……。最近様子が変だと思っていたら、あんな連中と取引をしたのか……?奴らは裏社会の人間だ。そんな奴らと繋がっていると大っぴらになれば……)

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