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恋人として

Author: 影畑凛星
last update publish date: 2026-08-03 06:56:28

 食事を終えたあと。

 二人はショッピングモールをゆっくり歩いていた。

「今日は何を買うんですか?」

 佳苗が尋ねると、雄吾は少し考えるように顎へ手を添えた。

「スーツだな」

「お仕事用ですか?」

「ああ。来週、取引先とのパーティーがある」

「パーティー……」

 佳苗には縁のない世界だ。

 思わず感心したように呟くと、雄吾は横目で佳苗を見た。

「一緒に来るか?」

「えっ?」

 佳苗は足を止める。

「わ、私がですか?」

「ああ」

 あまりにも自然な口調だった。

「でも、そういう場所って……」

「恋人を同伴する人も多い」

 雄吾はそう言って微笑む。

「もちろん、無理にとは言わない」

 佳苗は困ったように視線を泳がせた。

 自分がそんな場所へ

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