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第1015話

Author: かおる
「お前は本当に、甘すぎる。

契約が完了する前に、雲井家が一方的に提携を打ち切った場合、どれほどの違約金が発生するか、分かっているのか?

今日、俺がお前の手を潰した程度の話どころか、仮にお前を殺したとしても――

この提携は、続けざるを得ない。

その程度の頭で、雲井グループに入ろうなどとは、笑わせる」

そう言って、怜央は茶碗を置き、余裕の笑みを浮かべた。

「もう何年か、勉強してから出直すんだな」

星の顔に、怒りの色は、まったく浮かばなかった。

静かに問い返す。

「つまり――

この契約は、最初から私を弄ぶためのものだった、ということ?」

「そのとおりだ」

すでに面子は破れ、怜央も、もはや取り繕う気はなかった。

「最初から、お前をからかっていただけだ。

まさか、本気にするとは思わなかったがな」

軽く笑い、続ける。

「腹が立つなら、訴えればいい。

こんな馬鹿げた賭けを、いったいどこの裁判所が取り合うのか、俺も見てみたい」

その態度は、約束を守らないが、どうすると言わんばかりで、卑劣さを隠そうともしなかった。

星は、少しも動じず、正道や靖たちに視線を向けた。

「あなたたちも、同じ考え?」

正道は答える。

「星。

この件は、私が必ず策を講じる。

千億、いやたとえ一兆を失おうとも、お前を傷つけた犯人を、決して許しはしない」

仁志が、淡々と口を挟んだ。

「正道さん。

口先だけじゃなく、そろそろ行動で示したらどうです?

怜央は、あなた方の地盤で、ここまで好き勝手にやっている。

それでも、何もしないんですか?

こうしましょう。

彼は星の手を壊した。

公平を期すなら、彼の手も壊す。

それくらいして、ようやく平等でしょう」

その言葉に、怜央は鼻で笑った。

まるで自宅にいるかのようにくつろぎ、恐れの色は、微塵もない。

正道は、その提案に、ゆっくりとうなずいた。

「仁志の言うとおりだ。

この凶行に及んだ人間が、我々の場所で、ここまで増長するなど――

決して見過ごせない」

怒りを抑えきれず、声を張り上げる。

「来い。

怜央を押さえろ!」

「父さん!」

明日香と、靖たち三兄弟の声が、同時に上がった。

靖が、低く言う。

「父さん、衝動的になるのはやめてくれ。

怜央が罪を犯したのなら、裁くのは法だ。

私刑に訴
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