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君だけを……

作者: るな
last update 公開日: 2026-10-08 08:01:22

俺は警備員を呼び、未だに床に這いつくばっている倉田を外へ追い出した。倉田は放心状態で、何も発しないまま、警備員二人ががりに引きづられていった。

倉田がフロアに居なくなると、俺はすぐに知英の額の傷を確認した。血は止まっているが、すぐにでも処置した方が良さそうだ。それに頭を打っている可能性もある。俺は知英に伝えた。

「桜井さん、今から病院に行こう」

「桐生社長。私なら大丈夫です。血も止まっていますし」

すると、佐藤が知英に言った。

「桜井さん、念の為に受診した方がいいわ。桐生社長に甘えなさいよ」

「えっと……/」

「デザイン部は桐生社長と桜井さんを応援するわ。そうよね?みんな」

佐藤が問いかけるとデザイン部の仲間が、笑顔で頷いた。俺はその様子を眺めながら、五十嵐の元へ向かった。

「五十嵐くん、桜井さんに付き添ってくれてありがとう」

「お礼なんてとんでもないです」

「五十嵐くんがすぐに止血してくれたとも聞いた。本当に感謝してる」

そこで俺は、デザイン部の社員に感謝を示す為に、ある提案をした。

「今日の件は、デザイン部全員の協力があって乗り切れたと思っています。よっ
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