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娼館送りへ…(1)

Penulis: Kaya
last update Tanggal publikasi: 2026-06-11 10:35:02

 ***

 「皇太子殿下を裏切って、下級騎士と姦通したんですって。」

 「まあ!なんて淫乱な。確かになんか冷たい方だとは思っていたよ!

 それにあの見た目だもの。白銀の髪に豊満な胸。あの妖艶な青い瞳なんて、いかにも浮気しそうよねえ。

 元皇太子妃のリーリエ様って。」

 あの忌まわしい事件から流れる様に時が過ぎ、今日私は裁判で決められた通り【娼館】に送られる。

 「不貞を犯した皇族が罰で娼館送りになるのはまだマシな方だよ!

 処刑じゃなかっただけでも良しとしないと」

 「元皇太子妃がねえ。御愁傷様。」

 気づいたら帝国中に私の悪い噂が広まっていた。

 これはエドウィン様が意図的に流したものと思われる。

 愛するロベリアとわが子の為に。

 連日のように行われた裁判で私はいつもの様に自分の無実を主張したが、すでに裁判員の貴族達は買収されていたようだった。

 粘り強く主張し続けたが…

 「私は無実です。」

 「そんな男を淫らに誘惑しそうな顔して、嘘を吐くんじゃない。」

 中には、私の顔や外見だけで暴言を吐く裁判員まで。

 例の下級騎士までもが嘘の証言をした。

 「リーリエ様に誘われて………」

 こんな下劣な男など知らない。

 私は不貞行為を犯していないのに、なぜ私だけが責苦を受けるの。

 皇族専用席に座るエドウィン様が私を冷ややかに見下ろしていて、すぐ真後ろにはお腹を摩りながら微笑うロベリアの姿が。

 エドウィン様……。

 貴方は本当にもう、私を一欠片《ひとかけら》も愛していないのですね。

 ロベリア。今貴方はどんな気持ちなの?親友だった私を地獄に突き落として満足?

 結局裁判では、どれだけ無実を訴えても誰も私に耳を貸そうとしなかった。

 一度植え付けられてしまった【淫乱】という汚名を注ぐ事は、非常に難しくて。

 私が身体を許したのはただ一人、エドウィン様だけだ。

 だがどんなに違うと言っても、この見た目が災いしてしまう。

 疲れ果てた私はそのうち抵抗するのもやめてしまった。

 皇族や王族に関わる熾烈な女同士の戦い。

 歴史的に見てもあらゆる国でこういった事案はいくつも起こってきた。女によって政治が傾き滅んだ国さえもある。

 いくら正妻でも、君主に新しい女ができればこういった争いに巻き込まれ、呆気なく命を落とすという事もざらにある。

 どんな世界でも男と女がいる限り、愛憎劇は繰り返される。

 つまりこれは必然だったのだろう。

 娼館送りになる当日、用意された馬車の前に立つ私にエドウィン様は最後まで冷たかった。

 早く消えろと言わんばかりの表情。

 「さっさと馬車を出せ。その淫乱な女の顔を見てると虫唾が走る。」

 4年という月日を共に過ごしたのに、エドウィン様の態度はあまりにも無情だった。

 もう何も期待などしない。頭を低くして馬車に乗り込もうとすると———。

 「待って下さい……!リーリエ様!」

 ロベリアが泣きそうな顔して真後ろから私を引き止めた。…力が強すぎる!

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