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第20話:本気なの?

Auteur: Sunny
last update Date de publication: 2026-05-11 23:01:28
正直に言うと、胸の奥が、少しだけ揺れた。

悔しかった。たった一言で、今さら。

少しでも揺れてしまう自分が嫌だった。

本当に、遅すぎるって何度も。

最近の優の奇妙な態度に、違和感を覚えながら。

私に関わろうとしてくる姿勢があること自体、すごく不思議だ。

「東郷先生?」

綾瀬先生の声に、はっとする。

「大丈夫?」

「あ……はい」

私は慌ててスマホを伏せた。

「あの、帰ります」

そう言うと。綾瀬先生が少しだけ私を見る。

何か言いたそうに。

でも、踏み込みすぎない顔。

「送るよ」

自然な声だった。

私は反射的に首を振る。

「いえ、大丈夫です」

「今日は、自分で帰ります」

逃げるだけじゃなくて。

ちゃんと向き合わなきゃいけない。

そう思った。

綾瀬先生は少しだけ眉を下げる。

でも、無理には止めなかった。

「そっか」

「じゃあ、無事着いたら報告だけしてね」

軽い口調なのに、少しだけ真面目な声。

「確認係なんで」

思わず小さく笑ってしまう。

また、その言い方。変なの。

でも、このちょっと不思議な言葉の選び方に。

すっかり慣れてきた自分に驚く。そして、彼の言葉は、少しだけ私を安堵させた。

「……わかり
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