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第40話

Author: Hayama
last update publish date: 2026-05-27 17:00:00

それからどれほどの時間が過ぎたのだろう。

テレビの向こうで告げられていた予報通り、午後になると空は深い鉛色に沈み、窓を打ち付ける雨の音だけが、静まり返った広いリビングに響き続けていた。

ソファーから動くこともできず、ただじっと胸の中で渦巻く怒りと理不尽さに向き合い続けた数時間。

その果てに私が出した答えは、彼に従ってここで丸くうずくまることではなかった。

パーティー開始まであと二時間。

私は寝室の姿見の前に立ち、あのピンクのドレスに身を包んで、静かに鏡の中の自分を見つめていた。

淡い桜色のシルク生地は、私の荒ぶる感情を覆い隠すように華やかな光沢を放ち、身体のラインにぴったりと寄り添っている。

智哉さんの「今日は先に寝てていい」という冷徹な宣告が、再び耳の奥でよみがえる。

彼にとって、私はただ大人しく帰りを待つだけの存在なのだろうか。

私が慣れない店でどんなに迷い、どんな思いでこのピンクのドレスを選んだのか、彼は欠片も知ら
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