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第110話……第十四代皇帝

last update تاريخ النشر: 2026-09-11 01:35:48

 ――聖帝国暦六四五年七月中旬。

 旧第六総管区の大半は、ユリウス=アストレアの手に落ちた。

 惑星アクアの攻略を終えた新帝国軍艦隊は、降伏した旧大公国艦隊を伴い、惑星グラウゼンの衛星軌道上へ帰投した。

 軌道上には、戦勝艦隊を迎えるための宇宙桟橋が用意されている。

 損傷した艦艇が次々に係留され、負傷兵や捕虜が医療船へ移送されていく一方、ユリウスをはじめとする要人たちは、専用シャトルに分乗して地上へ降下した。

 公都の宇宙港には、文官、軍人、地方貴族、市民の代表者たちが整列していた。

 軍楽隊が荘厳な曲を奏で、新帝国の旗が風にはためく。

 やがて、旧アーヴィング大公の宮殿において、盛大な戦勝式典が執り行われた。

◇◇◇◇◇

「カスパル=アーヴィング殿。御前へ」

 儀礼官の声が、大広間に響き渡った。

 呼び出されたのは、他でもないカスパルである。

 彼は護衛を伴わず、居並ぶ文武百官の間をゆっくりと進み、玉座の前で膝をついた。

 以前の尊大さは影を潜めていた。

 その顔には敗者としての疲労と、これから下される処分への恐怖が浮かんでいる。

 玉座に座るユリウスの傍らで
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