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第112話……生命線を撃て

last update تاريخ النشر: 2026-09-11 01:37:26

 ――聖帝国暦六四五年八月初旬。

 帝国中央政府は、第二総管区に対し、大規模な臨時徴税命令を通達した。

「馬鹿な!? 中央の奴らは、いったい何を考えているのだ!」

 第二総管区長クリステンション侯爵は、送られてきた命令書を机へ叩きつけた。

「奴らが、さらなる食料増産を望むというから、つい先日、第四総管区の銭ゲバどもに頭を下げて、軌道エレベーターを四百基も新造したのだぞ!」

 第二総管区は、旧帝国領最大の食料生産地帯である。

 その農業惑星で大量に生産される穀物や食肉を、宇宙へ運び出すうえで最大の問題となるのが、惑星の重力だった。

 穀物のような重量物を、いちいちロケットや輸送艇で衛星軌道まで打ち上げていては、燃料費だけで莫大な費用がかかる。

 そこで重要になるのが、軌道エレベーターである。

 一度建設してしまえば、地上から衛星軌道まで大量の物資を、比較的安価に運ぶことができる。

 そのため、第二総管区の有力貴族たちは、主要な農業惑星への軌道エレベーター建設を積極的に進めていた。

 だが当然、その建設費は安くない。

 超高強度素材。

 巨大な軌道施設。

 地上側の輸送設備。

 一本建設
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