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第91話……凱旋

last update تاريخ النشر: 2026-07-07 03:42:01

――聖帝国暦六四五年十二月下旬。

 戦艦ハヌマーンに率いられた大公国軍艦隊は、大公国首都星クラウゼンの衛星軌道上へ到達した。

 帰還した艦隊は、勝者の列というにはあまりにも傷ついていた。

 外装甲を失った艦。片舷を焼かれた巡洋艦。推進機を応急修理だけで動かしている駆逐艦。

 艦列の中には、曳航されるだけの鹵獲艦や、白い識別灯を灯した病院船も混じっていた。

 惑星への着陸は、まず病院船に優先して許可された。

 重傷者を運ぶ医療シャトルが、次々にクラウゼンの大気圏へ降下していく。

 宇宙港の収容能力には限りがあったため、多くの艦艇の乗員は、専用シャトルに分乗して地表へ降り立った。

 彼らを最初に待っていたのは、戦勝の歓呼ではなかった。

 戦没者への追悼式典である。

 首都中央広場には、黒い布で覆われた祭壇が設けられていた。

 そこには、サーペント要塞解放戦、惑星ペルーン攻略戦、小惑星帯艦隊決戦で命を落とした兵士たちの名が刻まれている。

 その中でも、ひときわ大きく扱われた名があった。

 カタコン中将。

 かつて帝国軍の将でありながら大公国へ身を寄せ、老兵と傷病兵を率いて惑星ペルーン攻略戦
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