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第236話

作者: フカモリ
会議の場以外で、二人が顔を合わせることはほとんどなかった。

真琴は足が不自由で歩みも遅く、そもそも省内の人間でもない。だが貴博はそんなことを微塵も気に留める様子はなく、大らかに状況を説明し、最近の業務改革についても雑談交じりに話してくれた。

貴博と過ごす時間は、とても気楽で心地よかった。

彼には高官特有の威圧感や偉ぶったところが少しもなく、驚くほど接しやすい。

実際には、普段の仕事における貴博はかなり厳しい人物なのだが、真琴だけが特別扱いを受けている。

食事をしながら話し、食後に執務室に戻ってさらに一時間ほどかけて、真琴は貴博の意見をまとめ上げ、ヒアリングを終えた。

松葉杖をついて帰ろうとすると、貴博は笑顔で引き留めた。

「ちょうど私も出かける用事があるんだ。方向も同じだし、ついでに送っていくよ」

「ついで」だと言うので、真琴は変に遠慮することはしなかった。

本当に、心から紳士的な人だと思った。

会社へ戻る道中、車内では終始、科学技術の話題や真琴の仕事について語り合った。

貴博は真琴の心の内をよく汲み取ってくれていた。

真琴の私生活や結婚については、ただの一言も
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コメント (2)
goodnovel comment avatar
awayfromhome-takako
嫌な予感しかしない 絶対、内海の次女がいる!
goodnovel comment avatar
ウサコッツ
貴博さんに一緒に行ってもらえないのかな 怪我人誘うとか有り得ないんだけど なんか企みありそうに感じる
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