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第239話

Author: フカモリ
拓真は可笑しそうに笑った。

「おいおい紗友里ちゃん、実の兄だろ?少しは幸せを願ってやんなよ。なんでそれが真琴ちゃんを苦しめることになるんだよ?俺はただ、仲直りさせようとしてるだけだって」

紗友里はきっぱりと言い返した。

「実の兄だからこそ、あの性格を知り尽くしてるのよ。だから真琴を助け出さなきゃいけないんじゃない」

紗友里が引く気配がないので、拓真もそれ以上は反論せず、なだめるように言った。

「はいはい、分かったよ、助け出すよ。俺も手伝うから……とりあえずお嬢様、送っていくから乗って」

気安く肩を抱こうとする拓真の手を、紗友里は冷たく払い落とした。

「信行の味方をして真琴を嵌めるような奴は、触らないで」

そう言って大股で歩き出し、拓真を置き去りにした。

拓真はすぐに追いついた。

「いつ嵌めたよ。人聞きの悪い」

同情こそすれ、嵌めるなんてとんでもない。

紗友里は歩きながら言った。

「やったじゃない。今日の会食だって、あんたが仕組んだんでしょ」

拓真は彼女のバッグを持ち直してやりながら言った。

「見て分からなかったか?信行は真琴ちゃんを手放したくないんだよ。引
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