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Penulis: 相沢蒼依
last update Terakhir Diperbarui: 2025-09-04 12:51:23

 馬上で抱き合い、見つめ合った状況――そのままマリか様に顔を寄せれば、キスできてしまう距離感に胸がドキドキした。

 絡まる視線に導かれるように、意を決して僕が顔を動かしかけたら、マリカ様は逃げるように正面を向く。

「あとどれくらいで、目印のところに着くのかしら?」

 拒否されたことはショックだったが、それを感じさせないように口を開くしかなかった。

「……あと5分ほどで到着します。もう少し馬を走らせますね」

 目的地まで進ませるべく、僕はふたたび馬の腹を一蹴りして、あえてなにも喋らずに、まっすぐ前だけを見据えながら馬を操った。だけど左腕で抱きしめているマリカ様の存在を、どうしても消すことができない。

 重なり合っている部分から伝わる彼女の体温と、風に乗って香るいい匂いを感じるたびに、すぐ傍にいることを実感してしまう。

(マリカ様とはまだ2回しか逢っていないし、話だってそんなにしていない。それなのにどうしてこんなにも、彼女に惹かれてしまうんだろう)

 確かにマリカ様の容姿はとても美人で、誰が見ても目を奪われる。はじめて見たときは息が止まってしまうくらいに、甘い衝撃を受けた。

 光り輝く銀髪の下にある色違いの瞳の美しさに、物腰の柔らかい話し方は、彼女の優しい性格を表していて、お貴族様だとわかっていても、気安く話しかけてしまいそうになったくらいに、親近感を覚えてしまった。

 そこにつけ込んだんじゃないけど、昨日よりも自分から話しかけてしまったし、こうして一緒に出かけることができた。

 さっき僕がキスしようとして、顔を動かしたときに、マリカ様が慌てて逸らしたのは、カビール様との婚姻の関係があったからだろう。ジュース売りの若造となにかあったりしたら、せっかくの縁談がダメになってしまうだけじゃなく、彼女の両親の監督責任にもなってしまう。

 本来ならこうして夜に、見ず知らずの男と出かけているだけでも、かなり危険な行為だ。婚姻前の自由を満喫するためとはいえ、羽目を外していると思う。

 マリカ様の立場を考えてる間に、目印になっている小高い丘が目に留まった。

「そろそろ到着します。疲れてませんか?」

「大丈夫よ、とても快適だったわ。ハサンは乗馬が上手なのね。安心して乗ることができました」

「もしかしてマリカ様は、馬に乗ったことがあったんですか?」

「2回だけ乗ったことがあるわ。だけど子どもの頃の話ですもの。乗り方なんて、すっかり忘れてしまっていたわよ」

 どうりで、容易く乗りこなせているはずだ。貴族として、女性でも馬に乗れるように教育を施されていることに、感心してしまった。

「到着しました、少しお待ちください」

 そう言って先に馬上から降り立ち、座っているマリカ様の腰に両手で触れた。

「さ、こちらに。このまま抱きとめます」

「重いけど、大丈夫?」

「マリカ様ひとりくらい、簡単に受けとめます」

 僕の言葉を聞いた途端に、体を捻って飛び降りる。勢いのあるマリカ様の動きに驚きつつも、なんとか抱きとめることに成功した。

「ありがとう、ハサン」

「長居はできません。三日月ですが、どうぞご堪能ください」

 細身の体を放り出すように解放し、すぐさま後退りする。自分の気持ちを悟らせないように、咄嗟の判断で彼女を手放した。そして馬を丘にある杭に括りつける。

 マリカ様はケープのフードを外し、僕の目の前で光り輝く三日月を仰ぎみた。

「ハサンの言ったように、すごく綺麗。満月なら、もっと月明かりが眩しく目に映るんでしょうね」

「はい。砂漠の砂が月明かりに反射してとても明るいので、道に迷うことはないと思います」

「ハサン、どうして離れているの?」

 振り返ったマリカ様の表情は、どこか寂しげに見えた。

「僕はしがないジュース売りですので、お気にならさず……」

「途中で馬をとめて、私にキスしようとしたのに?」

「くっ!?」

 あのときのことを口にされたせいで、いいわけすることが余計にできなくなった。

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    悔しさのあまりに、お盆を両手で握りしめても、なにもならないことくらいわかっているのに、せずにはいられない。男の背後で俯いて、悔しさを嘆く僕の耳に、マリカ様の声が聞こえる。 「褒めてくださって、とても嬉しく思います」 「このあとお暇なら、一緒に別の店に行きませんか? もっと美味いものを出すところを、知ってるもんだからさ」 「ちょっとアナタ、マリカ様にたいして、とても失礼な口の利き方っ!」 「ルーシア、いいのよ」 お付の方が腰をあげて声を荒らげた瞬間、マリカ様は手をあげてそれを制した。男はチッと舌打ちして、お付の方を見下ろす。 僕同様に、悔しそうな表情をしたお付の方が椅子に座ったのを確認したあと、マリカ様が凛とした声で告げる。 「私はアスィール・カビーラ様との婚姻を控えている身なので、ご一緒することは叶いません」 「か、カビーラ様との……大変失礼いたしやした!」 慌てふためいた男は、頭を何度もへこへこ下げてから、僕の前から立ち去った。それは当然だろう。カビーラ様といったら、この国で知らない者はいない王族の親戚筋で、大地主のひとり。睨まれたりしたら、それこそひとたまりもない。 大きな壁になっていた男がいなくなったことで、マリカ様と話すことができるのに、カビール様との婚姻の話を聞いてしまった手前、これ以上の接触を控えなければならなかった。 「ハサン……」 僕をいたわるように見つめながら、優しく名を呼ばれたけれど、小さく頭を下げてその場をやり過ごし、急いでカウンターに戻る。 僕はしがないジュース売り。マリカ様のようなお貴族様と親しげに会話をしてしまったことが、そもそものあやまりだった。 (これ以上、かかわっちゃダメだ。マリカ様に迷惑がかかってしまうかもしれない) カウンターにある流しで、俯きながら必死に洗い物にいそしむ。マリカ様の存在を感じないように、何度もコップを磨いたのだった。

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