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第7話

last update Date de publication: 2025-12-25 20:00:00

私の手が止まる。

『違法なことはさせない。だが、俺の言うことは絶対だ。それが嫌なら、今すぐ帰れ』と、氷室様は言った。

……これでいいのか?私は今、ここにサインをして、本当にいいの?

この理不尽な条項は、間違いなく私の人生を大きく変えることになる。

私は、目を閉じた。

母の弱々しい声。旅館の屋根。父の薬代。通帳の残高32万円。

選択肢は……ない。

私は、ペン先を契約書に当てる。

そして、『森川咲希』とサインをした。

「契約成立だな」

ふっと口角を上げた氷室様を見て、取り返しのつかない契約をしてしまったと、全身の血の気が引くのを感じた。

「明日から来い」

氷室様は契約書を手に取り、神崎さんに渡した。

「……はい!」

私は、深々と頭を下げた。もう後戻りはできない。

エレベーターで降りながら、私は大きく息を吐いた。

緊張で、肩が凝り固まっている。全身

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