로그인「あは♡ホントもう、すっごい濡れてるね。まぁ、知ってたけどさ」 自分の逞しい脚に私の貧相な脚を引っ掛けて、がばっと大きく開かせる。胸の下に腕を回されもして、とてもではないが逃げられそうにない。「は、恥ずかっ——」 「恥ずかしい?でもオレは、アルカナも感じてくれてるんだってわかって、すっごく『幸せ』だよ。めちゃくちゃ興奮する」と言い、臀部に当たるモノをごりっと擦り付けてくる。彼の興奮具合がこっちにまでハッキリ伝わって、変に力んでいる口元が震えてしまった。「うぅぅ……っ」 真っ赤な顔を羞恥の涙が伝う。だからって叶糸は離してくれず、それどころか、私の穿いているショーツを軽くずらして直接秘裂をゆるゆると撫で始めた。「や、やめっ!」と大きな声をあげて彼の手を掴む。止めさせたいのに力が入らず、結局手を添えるだけで終わってしまった。 ぐちゅ、ぬるっと卑猥な水音が微かに鳴る。聴力の優れている彼にはこの音がハッキリ聴こえているのかと思うと、羞恥心がいっそう膨れ上がった。「やめる?本当にいいの?……こんなに濡れてるのに?でも、コレって防衛本能の方じゃ無いよね?気持ち良くって、アルカナも興奮して、こんなふうになっちゃってるんだろう?」 そう指摘しながら、叶糸が濡れた秘裂を指先で輪郭をなぞる様に優しく撫でる。その度に指先が肉芽を掠め、変な声をあげてしまうのを我慢出来ない。情けないやら恥ずかしいやらで脳の処理が追いつかないのか、頭が朦朧としてきた。「明日、明日にさえなれば……式さえ挙げてしまえば、やっとココに……」 浅い部分をぐちゅぐちゅと弄りながら、叶糸がブツブツと呟いている。だけどこんな頭では全然言葉の意味を理解出来ない。「あたたかくって、柔くて、指を入れているだけでも気持ちいいよ」 嬉しそうな彼の言葉にまともな返答を全く返せず、何度も「んぁ!ひぐっ」と卑猥な声をあげてしまう。まだ式も挙げていないのに、こんなことはしちゃいけないのにって頭の片隅に一瞬浮かんでも、叶糸の指が微かに動くだけですぐに霧散した。 どろりと愛液が秘裂から溢れ出て、脚を伝ってベッドのシーツにまで垂れ落ちる。このまま弄られ続けたら水溜りにでもなってしまいそうだ。「こんなに濡れちゃうなんて、アルカナも欲しくって堪らないんだな」「ち、ちやぅ、にょ、——んおッ」 「違う?違うのか?ホントか
主に、いや、全て“南風アルサ”のおかげで叶糸が死に戻る前の『過去』の清算がほぼ終わった。残るは剣家の面々だが、アレらは猫が鼠をじわじわと甚振るみたいに“南風サリア”が見事に調理してくれるから、彼らの一件ももう私の中では完了したものとする。 おかげで安心して平穏な日々を送れ、無事卒業式も終えて、とうとう明日は私達の結婚式だ。 沢山の人達の思惑を巻き込み、剣家の面々が私に向けてきた見当違いな期待を踏み潰してここまで来た以上、『中止』という選択肢は流石に無いが、『本当に、叶糸的にはコレで良いのか?』という疑問は残る。私は“消えた過去”を知っている身なので『コレが最善のルートだった』と思ってしまうけど、死に戻る前の記憶を全て失っている叶糸にとってもそうだと言えるんだろうか?他にも道は無数にあったと思うし、私じゃなくても、もっと理想的な結婚相手はわんさかいたはずだ。愛し愛されてという幸せな家庭を築くチャンスを私が潰しやしないかと不安でならない。(でも、本人にその辺の事を訊いても、『今更?』って思われそうでなぁ) 大きなベッドにゴロンと寝転がり、そんな事をちょっと思った。 結婚式目前という事もあって、叶糸も居所を南風家所有のタウンハウスの一室に移している。今までずっとベッドでの生活だった事を考慮して彼の寝室は洋室だ。明日からは『私達の部屋』でもあるから結構広めで、主寝室の他にもそれぞれの私室もセットになっている。中央にこの部屋があり、挟むようにして各私室が並ぶという配置だ。一旦廊下に出ずとも、お互いの私室から直接主寝室に入る為の扉があって移動が楽なのは助かるな。 この部屋だけでももう叶糸が今まで暮らしていたプレハブ小屋みたいな別邸の総面積よりも広く、天蓋までセットになっているワイドキングサイズの大きなベッドがあるのに全然邪魔じゃない。他にはローテーブルやソファー、壁面には飾り棚が、ベッドサイドテーブルなどもあり、それらの装備品はどれも一流の物で揃えてある。だけど華美過ぎて目が痛くなる感じにはしないでくれた配慮は本当にありがたかった。 そんな部屋の大きなベッドで寝転がっていると、「——まだ寝ないのか?」と叶糸が声を掛けてきた。風呂上がりの様で、タオルで髪をガシガシと拭き、腰にはタオル一枚というかなりの軽装だ。「早く乾かしたらどう
ベタベタに甘い二人を見せ付けて世論を味方にし、結婚式は星澤家が取り仕切りたいと宣伝してもらい、一部の界隈では恋愛運を上げる“幸運のマーモット”グッズを流行らせてしまうなどして外堀を埋めに埋め続け、叶糸が大学四年生になった春、やっと私達の婚約が正式に決まった。 という事は—— 剣男爵家が破滅に向かうカウントダウンが、とうとう始まったという事だ。 彼らの没落に関して自ら直接私が手を下す気は無い。後はもうアルサ達がやってくれるから、私は結婚に向けての準備をするだけだ。とは言っても、招待客なんかは私側ではゼロだし、花嫁衣装はサリアが『お姉ちゃんに任せて欲しいの!』と興奮気味に泣きついてきたので全て任せ、会場の飾り付けや進行等は星澤家とアルサが嬉々として取り仕切っているので、私達がする事はほぼ無い。せいぜい衣装合わせに付き合うくらいだ。どんなものに仕上がろうが何も文句はないし、確実に最高のものに仕上げてくるであろうから結婚に関しては何も心配はないのだが……「どうかしたのか?アルカナ」 南風家のソファーで、“龍の獣人”状態でぐでっとしている私にアルサが声を掛けてきた。今日は久しぶりに叶糸とは行動しない日なので(友人との時間も大事にしてはどうかと言ったら、親友の古村千侑に会ってくると出かけて行った)、私は南風家の方で寛いでいる。「あー……」まで言って、声が自然と途切れる。『叶糸の“消えた過去”の話をしてどうなる?』と一瞬思ったが、アルサであればこのモヤッとした感情をもどうにかしてくれる気がして、私は愚痴程度の思いを言葉にしてみる事に決めた。「兄さんは、“宮東リフ”という青年を知っているか?」 側にあったマーモット型のクッションを抱き締め、室内に入って来たばかりのアルサを見上げつつ訊く。すると彼は同じソファーに腰掛けて「勿論。建築業で有名な宮東侯爵家の次期当主だからね。信仰深い一面があるからか大学では文化学部に進んだけど、既に一級建築士の資格も取っているし、叶糸君と同じく、各種属性の魔術師試験も全て突破している優秀な子だよ」と饒舌に教えてくれた。流石は南風家の当主である。情報の把握量も半端ないようだ。「彼がどうかしたのかい?……アルカナとは、あまり関わって欲しくはない子なんだけど」 「……どうしてだ?」 彼自身の評判は相当良いはずだ。取り巻き達だって《《今は
受け入れの為の準備期間を経て、五人の女性達が宮東家に居住まいを移したのは、叶糸達の結婚生活がもう直ぐ三年目に突入するかといった頃だった。当初は彼女達も弁えた態度を取っていた。夫夫の間に割って入る異物であると、五人全員でという無茶な提案を叶糸に受け入れて貰った側なのだと、自覚している様子でもあった。 五人とも過去に辛い経験をした女性達だ。きちんと契約書も交わしたと聞き、渋々ながらも宮東の意思決定に従い五人を屋敷に招き入れはしたが、叶糸は尚も不安だった。 彼氏の浮気に長年悩んでいたが、そもそも自分が本命ではなかったと知り、苦しんでいた子。 交際相手からのDVにより、精神的にも逃げられずにいたところを助けてもらった子。 成績でしか子供を評価しない親からの重圧に押し潰されそうになっていた子。 ホストにハマり、支払いの為に身売りをしていた子。 毒親の過干渉で、がんじがらめにされていた子—— 皆、一番苦しかった時に宮東に助けてもらった女性達だ。叶糸もその一人なので共感出来なくもないのだが、彼女達の妄執ぶりは、傍から見ていて異常に感じられる程だった。学生時代は宮東が何処に行くにも彼女達が周囲を囲み、かいがいしく彼の世話を焼き、何をするにも一緒だった。その為だけに全員同じ学部に転部までしたそうだ。しかも、どう見ても全員宮東に惚れている。そんな子達と同じ屋敷に住んで、本当に何もなく終わるのだろうか、と思うのは当然の疑問だった。 同居を始めるなり、早速彼女達はメイドが如く屋敷内で働き始めたのだが、その労力は全て宮東の世話のみに注がれていた。彼の食事だけを作り、部屋の掃除をし、風呂の手伝いまでしていたらしい。屋敷の管理や仕事の手伝いまで買って出る者もいたのだが、宮東に『それは叶糸の役目だから』と一線を引かれ、……芽生えた対抗心は叶糸へと向いた。 だけど、宮東の言う通り『屋敷の主人』はあくまでも叶糸なのだ。 貴族夫人達との交流も、屋敷で働く者達への指示管理も、領地経営の補佐といった秘匿義務のある作業も全て。子供が産まれれば出て行くと約束している者に任せるはずがないのに、既に彼女達にはその事に思い至る事など出来なかったみたいだ。 叶糸としては『妊娠』に関しては体外受精でもするのだろうと思っていた。同性婚の場合は大半がその選択をしているからだ。だが、宮東は
大学の構内で叶糸に声を掛けてきた『宮東リフ』は、四度目の人生で叶糸の友人だった男だ。 どちらも優秀が故に一度目の人生の頃から軽い面識はあったが、学部が違うからか、本格的に親しくなったのは四度目の人生で大学生活が無事四年目に突入出来たばかりの頃だけだった。 南風家と同じく“侯爵”の爵位を持つ家に生まれた“ライオンの獣人”で、筋肉質で高身長なうえに金髪金眼と見目はかなり派手なのだが、性格は穏やかで清廉潔白、聖人君子でもあり、人の悪口は絶対に言わないし(そもそも他者に悪感情を抱いた事すら無さそうだ)、ボランティアにも高頻度で参加し、困っている者を見れば喜んで手を差し伸べ、貴族でありながら平民を下には見ない。商魂逞しいからといった利害ではなく、心から皆平等と考えているタイプだ。 そんな彼だからか、叶糸が四度目の人生で困り果てていた時も親身になってくれた。 婿入りさせてもらうという形での“結婚”を理由に剣の家を出る計画は二度に渡り失敗はしたが、人生ごと頓挫した理由が理由だったので、人生四度目の時もその手でいければと叶糸は考えていた。……だが彼は、性欲旺盛なはずの獣人でありながら、これまでの経験のせいで完全に勃起不全に陥っていた。血筋的には平民の出ではあっても、戸籍上は“貴族”であり、“獣人”の結婚ともなると、どうしたって『子孫を残す』ことを求められる。同性婚も認められてはいても、一夫一婦か一夫一夫しか許されてはいないこのご時世でありながら、貴族だけは『代理出産者』や『精子提供者』などを一時的にでも囲う事を認められる程に。 なので生殖能力に問題がある状態では結婚は出来ない。 そうであると結婚後に検査等で初めて知ったのならまだしも、以前から隠していたのだと相手にバレれば即離婚されて実家に追い返されるだろう。重要な情報を隠して結婚したともなれば損害賠償金だなんだと請求されもする事を考えると安易には踏み切れず。かと言って子孫を残す義務の無い平民との結婚は義父達の許可が絶対に得られないし、だけどこのまま実家に残る気も更々無く、当時の叶糸は相当困り果てていた。就職先が決まって安堵しているはずの時期なのに、長らく様子のおかしい彼を捨て置けず、宮東の方から声を掛け、相談に乗り——『なら、僕と結婚するのはどうだい?』と彼は叶糸に提案した。 突拍子もない提案ではあったものの、
「にしても、医療系最大手な北尾家が厄災の渦中にあるとなると、叶糸の就職活動に影響が出るんじゃないのか?」 一つ前の人生では何とか就職にまで漕ぎ着けて、その時は南風家の製薬関連会社に就職したらしいが、本命は北尾の方だとかがあるとしたら、とんだ災難だ。 「いいや、実は就職活動はしない事になったんだ。アルサ達からいずれは家業を手伝って欲しいと頼まれていて、暫くは家令の補佐とかをやりつつ、アルカナとの新婚生活を楽しんでって言って貰えているんだよ」(……初耳だぞ?) 外堀を埋める事で剣家の当主が我々の婚約と結婚を了承しさえすればいい話なんだ。別に結婚後にまで周囲に『ラブラブアピール』をする必要は無い気がするんだが……アルサ達には何か私の知らない算段でもあるのか?だけどここであれこれ考えても答えは出ないか。 「でも良いのか?折角此処の薬学科に進んだのに、それを活かせる仕事じゃないなんて。勿体無いんじゃないか?」 「“薬学科”を選んだのは、そもそも深い意味があってじゃないんだ。義兄達と被らない学科で、興味を持って学べればそれで良かっただけだから」 「成る程な。ただでさえこの大学に合格して強い反感を買っているのに、これ以上義兄達との能力の差を突き付けると面倒な事になるからって感じか」 「あぁ。だからアルカナとゆっくりじっくり新婚生活を満喫して——」と言い、叶糸が私の方へ手を差し伸べようとした時、突然人影が差し込み、私達を照らしていた陽射しが遮られた。「——あれ?もしかして、剣君?」 それと同時に聞こえた覚えの無い声。前に会った事のある古村君の声じゃない。『別の友人の一人だろうか?』と思い、叶糸の目元を隠していた手を避けてやる。するとすぐに叶糸が瞼を開いて、声の主の方へ視線をやって男の名前を呼んだ。「……宮東か。どうした?」 その苗字を聞き、バクンッと心臓が大きく跳ねた。以前に補佐達が送ってくれた報告書で見た記憶のある苗字だったからだ。 「あ、いや、別に用事があったとかじゃないんだ。ただ剣君が居たから、つい勢いで声を掛けただけだったんだけど……お邪魔だったよね」 「そうだな」と言って、叶糸が少し笑った。 既にもう二人の仲が良いだなんて予想外だ。 顔を上げられず、変な汗が体からじわりと溢れてくる。 視線だけをちらりと
叶糸の通う大学の構内はかなり広大だからか、併設されているカフェは四ヶ所もあるそうだ(その他にも食堂や購買などもある)。学生のみが利用出来るお値打ちな店もあれば、やや価格は高めだがゆったりとしていて寛ぎを重視した店、貴族専用の店、そして私達が入った正門近くのこのカフェのように部外者も利用可能な店など様々だ。利用者の立場や同行者の有無、財布事情に合わせて店を選べるのはありがたい。 ここは部外者も利用可能とはいえ、主な利用者はやはり学生だ。その為、テーブルの高さや椅子はリラックス重視ではなく、自習のしやすさを優先した造りになっている。奥には四人から六人ほどが座れるソファー席もあるが、両サイドは
「すぐに別件の予定もありますので、見送りは家令にさせますね。私達は此処で失礼します」 アルサは惺流にそう告げ、執事風の格好をした家令を呼び出すと、剣家御一行を笑顔で押し付けた。そして四人が完全に退室した事を確認してから大きなため息を吐き出し、気持ちを切り替えるみたいに顔を上げ、「——さて、早速隣の部屋に移動しようか」と私達に提案する。「隣に何かあるのか?」と訊きつつ、「行けばわかるよ」と返して移動を始めるアルサとサリアの後に続く。もちろん腕にはマーモットなままの叶糸を抱いて。そして彼を宥めるみたいにずっと頭を撫でてやる。拗ねて、でもずっと怒ってもいて、そして過度なストレスにも晒されている
南風家側の一同の表情が固まり、室内の空気までもが冷ややかになる中。剣家側の御一行は『その通りだ、親父!』とでも思っていそうな雰囲気になっている。前当主である故・剣エイガ氏が、もしこの場に居たら、息子の惺流の首根っこを掴んで退出していたに違いないと思う程、明後日の方向での意見であった自覚は微塵もない様だ。 知識、才能、学歴、容姿、体格、魔力の質や保有量など、もうどれを取っても、この三兄弟よりも叶糸の方が遥かに優秀だ。 『平民』の出であるというハンデを補ってあまりある程に。 そもそも南風家は初代からずっと『貴族』だ『平民』だのと固執していない一族だ。『叶糸が平民の出である』という点のみを
自主的に私の『兄(仮)』となってくれたアルサの後をついて行く。腕には私の代わりにマーモット化してもらっている叶糸を抱き、本邸内の和風造りの廊下を進んで行くと、ハイカラな古き良き時代を感じさせる洋風な印象の混じった建築物に足を踏み入れる事になった。『地球』の歴史に倣い、この国にも西洋の文化が入って来た頃合いに建造された箇所だろう。手入れがしっかりされているからか、木製の床を足袋で歩いても軋む事なく歩いていける。壁のオイルランプと共にずらりと並ぶ硝子窓の向こうに見える庭の景色も建物の雰囲気に合わせて洋風な造りになっていて、設計者のこだわりを垣間見た気がした。 途中で、アルサの嫁であり、私の義