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第7話

مؤلف: 枝の酒
「絵里華。やっと出てくれたわね。昨日のことは、晃範から全部聞いたわ」

受話器の向こうから、疲れきった声が返ってきた。

「たしかに、晃範と杏紗が悪かった。彼女体験チケットだなんて、馬鹿げてるにもほどがある。気を悪くしないでちょうだい。晃範と杏紗を連れて、きちんと謝りに行かせるから。これからはもう、杏紗に妙な真似は絶対にさせない。

それに、例の猫の話も聞いたけど、何もなかったんでしょ。猫は人間じゃないんだし、杏紗のやったことはたしかに軽率だったけど、猫ごときのことで人に前科をつけるなんて、おかしいでしょ」

「猫ごとき」──晃範の母親にとって、モカはその一言で片づく存在だった。もし何かあったとしても、所詮は猫なんて、杏紗と比べるまでもないのだろう。

「あの猫は、祖母が亡くなる前に一緒に選んでくれた子です。私にとっては、ただの猫じゃない。祖母が残してくれた、たったひとつの形見なんです」

晃範の母親はちょっと黙って、息子と同じようにため息をひとつ落とす。

「絵里華、それはあなたがわがままなだけよ。

杏紗は小さい頃から知ってるけど、あの子は無邪気で優しい子で、あなたに意地悪するよう
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