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29. 沸騰≪Boiling/FACE≫

Author: Mr.Z
last update publish date: 2025-09-14 22:22:52
「ケンとアマはいないな?」

「はい、大丈夫です。トイレ行ってくると言って、こっそり来ましたから」

 L.S.から廊下の天井カメラを確認すると、動きやすそうな黄色のジャージ服に着替えたモアだけが立っていた。

 俺は座ったままドアの方を向き、指でドアロック解除のサインを送る。

 すぐに自動ドアは開き、モアが入ってくる。

「すみません、いきなり」

「全然いいよ。それよりここ、座り心地最高にいいぜ」

「これってマッサージチェアですか?」

「そう。座ってみ」

 代わってモアが座ると、「おわぁ~⋯⋯」と気の抜けたような声を出した。

 このマッサージチェアは、その辺のものとは明らかに別物だ。座った瞬間にその人の身体に合う形へと変化し、さらにはどこをどのように刺激するのが最適か瞬時に判断して、"プロ並みの整体"を受けられる。

 抜けられないぜ、そのマッサージ沼からはそうそうに。

 ってか、モアのスカート短すぎないか? 足場がもう少し上がったら、この視点からだとパンツ見えそうなんだが⋯⋯。

 気持ち良さそうに目を瞑るあの顔は、何も気にしてませんって感じしてるけどさ。

 まぁで
Mr.Z

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  • 異常のダイバーシティ   93. 構想≪IrisMother≫

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  • 異常のダイバーシティ   92. 新知≪New-Hy-SmartGlass≫

     刹那、"白と黒の小波を纏った弾丸"が俺の額に目掛けて放たれた。  それと同時に、周りの動きが一気に遅く感じた。  遅延世界の中、こめかみの真横を白黒の小波が通り過ぎて行く。 「なにッ!? ⋯⋯いや、こんなのはありえないッ!!」  コウキが叫ぶと、後ろへ飛んで行ったはずの弾丸は、白と黒の小波羽を携え、もう一度こっちへと向かってきた。 「雑魚が何度避けようが意味は無いッ!! この銃の名の通り、"運命≒再運命"として登録され続けるッ!!」  避ける度に常に同速でホーミングしてくるという、異常に狂ったコウキの弾丸。  しかも1発じゃない。あいつがトリガーを引いた分、追加されて襲ってくる。 「ッ!! ⋯⋯卑怯な野郎がッ!」 「好きに言え、避けるという運命はここには無い。さっさと諦めて貫かろ、喜志可ザイッ!! そして成績優秀者として選ばれるのは、僕と大井リンカ、この二人だけになるッ!!」 「⋯⋯ちッ!」  ヤツの飛び回る白黒の小波弾を狙って撃ち落とそうにも、俺の海銃で最低3発以上を消費する。  つまり、これを繰り返されるだけで、残弾数でも圧倒的に負けてどうしようもなくなる。  ここだと"アマの階銃の効果"を受ける事も出来ない。あれはアマの近くにいて、かつ撃たれた者にしか得られない。  それに身体だっていつまで持つか分からない。  ここまで全力で走って来た分、思った以上に足へ響いてる。  たぶんコウキはそれも分かった上で、俺に挑んできたんだ。  ⋯⋯何もかも読まれていたんだ⋯⋯ごめんスア⋯⋯俺には⋯⋯  激しく息切れしながら汗を噴き出す俺に、複数の白黒の小波弾が迫った時だった。 ―― 1枚の羽がポケットから飛び出した ⋯⋯これって、大阪駅3階手前で拾ったあの機械巨竜の⋯⋯?  それは"白黒赤青の4色のハイスマートグラス"へと変形し、左手の上に落ちる。  さらに、隣から"あの人の声"が聞こえた。 (⋯⋯連れて行ってくれ喜志可くん⋯⋯わたしの愛した車も⋯⋯再びその運命に乗せて) "亡くなったあの人"らしき霧姿が消えていく。  咄嗟に新たなハイスマートグラスを銃のように構えると、左半身が白、右半身が黒だけではない、下左半身がメタリックワインレッド、下右半身がメタリックブルーの小波が覆いかぶさり、虎の顔を模した小波羽が各々から舞い上がる

  • 異常のダイバーシティ   79. 成立≪Concluded≫

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  • 異常のダイバーシティ   5. 天守≪NeoCastle≫

     ―― アフターバンパクシティ 2025年の大阪万博終了後、地下跡地へと新しく作られた、最新AIで駆動している地下都市。あらゆる都市機能の超高度化・効率化したものの導入を目指し、全てAIによって賄われているそうだ。  1ヵ月前くらいから開業したんだっけか。動画で予習してきたから、どの辺に何があるかは何となく分かる。このまま真っすぐ歩いて、突き当たりを左、その次の突き当りを右だ。まぁ、マップ開けば分かる話なんだけど。  ここの面白いところは、特定の壁に近付くと、その壁へ小さくマップ表示できるようになっているところ。他にもいろんなアクションが施され、どんな人でも散策できるようになっている。

  • 異常のダイバーシティ   4. 入場≪Admission≫

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  • 異常のダイバーシティ   3. 謎卵≪Ovoid≫

     今日は招待された≪急催R.E.D.//SUMMIT≫に出演する日。 俺以外にも数人の"AR e-Sportsプロ"がやってくる。今回はそういった現実感に特化したゲームのイベントが一部あり、土日の二日間で競って総得点で優勝者を決める。 このイベント、今年から始まる世界大会の"World AR E-Sports Championship"、通称"WAREC(ワレク)"への参加権を賭けたポイントも入るため、他も勝ちに来ると思われる。 だからこそ、"昨日のあの事"ばかり気にしてはいられない。昨日は昨日、今日は今日で切り替えないと⋯⋯ 少し考えていると、上からスアが降りて来た。「よぉ。体調

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