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第726話

Author: 栄子
一方で、ネットのニュースを見た石川家の人々は、すぐに動き出した。

午前10時半、大輝の祖父母を筆頭に、大輝の両親も連れだって、連絡もなしに梨野川の別荘へ押しかけてきたのだ。

雲と彩は、この突然の出来事に驚きを隠せない。

マスク姿の彩は、光希を抱きかかえながら、雲に目配せした。

雲は、お茶を入れるという口実でキッチンに入り、綾に電話をかけた。

その時、綾と大輝は、高速道路を降りたばかりだった。

「綾さん、石川家の人たちが来ましたわ」

電話口で、雲は焦った様子で言った。「石川さんの祖父と祖母、それに石川さんの両親も一緒です。結婚の挨拶だって言って、大勢で来ています」

綾は言葉を失い、運転席の大輝の方を向いた。

すると、大輝のスマホが鳴りだした。

彼の母親・石川若葉(いしかわ わかば)からだ。

彼は電話に出た。「もしもし、お母さん」

若葉は尋ねた。「大輝、あなたと二宮さんはまだ帰ってきてないの?」

大輝は母親の言葉から、ニュースのことが既に知れ渡っていることを悟った。

すると彼は「高速道路を降りたところだ」と答えた。

「そう。実はね、私とあなたのおじいさん、おば
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