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第1091話

Author: 風羽
夜のうちに、立都市は大雪に見舞われた。

まさに、天地を覆い尽くすほどの降り方だった。

朝になると、地面には分厚い雪が積もり、街全体が氷雪の世界に包まれている。息をのむほど美しい光景だった。

翠乃は早く目を覚ました。

体はまだ疲れていたが、この生まれ変わったような一日を前に、どうしても雪が見たくなった。いつもとは違う立都市を、この目で確かめたかったのだ。

寝室の大きな窓に身を寄せ、外の景色を静かに眺める。

枝という枝に、白くふわふわとした霧氷が垂れ下がり、美しくどこか愛らしい。

今まで味わったことのない気持ちだった。

背後では、上半身裸の寒笙がベッドヘッドにもたれ、父の晴臣と電話をしている。口元には、満ち足りた笑みが浮かんでいた。

「ええ、いまは翠乃のところだ。

昨日戻って、そのまま来た……どうして翠乃が僕を受け入れないんだ?若くて、顔も悪くなくて、金もある。必死に引き留められてもおかしくないのに。

はい、しばらく帰らない。正月の三日目は翠乃と愛樹と愛夕を連れて、実家に顔を出す」

……

そう言って電話を切る。

顔を上げた瞬間、翠乃が振り向いて、目を見開いたまま
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