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第1095話

Autor: 風羽
寒笙の先輩の結婚式当日。

二人とも仕事はすでに一段落していた。

一年のうちでも、いちばん気が緩む時期だ。とはいえ、翠乃には多少の後処理が残っている。年明けにはイギリスへ渡る予定があり、端数のオーダーを片づけておきたかったのだ。

それでも、この日は寒笙とゆっくり過ごしたいと思った。

自分自身も、少し肩の力を抜きたかった。

ドレス選びにはかなり気を遣った。

主役ではないし、すでに結婚歴もある身。派手さは避け、黒のロングドレスを選ぶ。ただし、エメラルドのジュエリーを合わせ、品格だけはきちんと添えた。寒笙の隣に立って、見劣りしないためだ。

彼の身長に合わせ、ヒールは十センチ。

防寒用に、ファーのコートを羽織る。

腕時計を留めながら寒笙が入ってきた。

声をかけようとして、翠乃の姿を目にした瞬間――言葉を失う。

しばらくして、ゆっくりと歩み寄り、そっと抱きしめた。

「とても、綺麗だ」

翠乃は微笑む。

「ありがとう。寒笙も、今日はとても素敵よ」

彼の視線は深かった。

やがて、口紅が崩れないよう細心の注意を払いながら、軽く口づける。

――これはなかなか高度な技術だ。

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Comentários (1)
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良香
いやいや、話題の渦中にいながらそれに気づく貴女が凄いわ。 いやー、この女まじ嫌い。新婦が可哀想すぎる。新郎もクソじゃん。 これで友達、いい旦那の如き振る舞いはないわ
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