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第1094話

Auteur: 風羽
決意を固めた。

寒笙は招待状を見つめ、スマートフォンを取り出して先輩にメッセージを送った。

【妻を連れて出席します】

……

その一文が送られた瞬間――立大は文字どおり騒然となった。

寒笙はもはやただの元教授ではない。

資本家となり、世英投資銀行の社長で、資産は千億円超。

そして何より、「妻を同伴する」という一点がすべてを沸騰させた。

――木田真理なのか?

――木田先生が、ついに朝倉教授を落としたのか?

噂は一気に拡散し、野次馬たちは色めき立った。

その日の結婚式に欠席者はいないだろう。

誰もが、真相を自分の目で確かめたかった。

寒笙はスマートフォンを置き、コートを手に取る。

この流れを利用しない手はない。彼は、そのまま翠乃に絡みに行くつもりだった。

籍を入れる――それは、彼女がイギリスへ渡る前に、必ず片づけておかなければならない。

イギリスには魅力的な男がいくらでもいる。

皆、尽きることのないホルモンの塊だ。

そんな場所に、翠乃を一人で送り出すなど、到底安心できなかった。

オフィスを出ると、秘書のジェニカが嬉しそうに駆け寄ってきた。

「社長、手配
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