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第1099話

Author: 風羽
三月初旬。

寒笙は自ら、翠乃と愛樹、愛夕をイギリスへ送り届けた。

さらに現地で久石先生と食事を共にし、二人の子どもがイギリスの生活にすっかり馴染んでいるのを確認してから、ようやく立都市へ戻り、仕事に打ち込んだ。

男にとって、仕事は不可欠だ。

それがなければ、翠乃に好かれない。

男にとって、仕事ほど男を磨くものはない。

仕事を持つことで、女の敬慕を得られる。

それは、夫婦であっても同じことだ。

毎日ぶらぶらして川辺で釣りをするだけの男など、女にとって何の魅力もない。

離れて暮らす日々は厳しくもあり、同時に甘美でもあった。

イギリスの夜になると、寒笙は毎日、リモートで愛樹と愛夕の宿題を見た。これは実際、父親としてよくやっている方だ。

翠乃がそばにいない分、余った精力を子どもに回している――そんなところだ。

子どもたちが眠りにつくと、そこからは翠乃と寒笙、二人きりの時間になる。

翠乃は勉強をしながら、彼のいやらしいちょっかいをかわすのだが、寒笙はそれでも文句を言う。

「昼間は会社で不便なんだ。女性秘書に見られたら、変態だと思われる」

小声でぼやきながら、ただひた
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