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第1101話

Author: 風羽
その夜、翠乃は立都市へ戻った。

久石先生とは激しい言い争いになった。

裁判はすぐには終わらない見通しで、しかも翠乃はすでに国際大会へのエントリーを済ませている。ここで辞退すれば、将来や評価に大きな傷がつく。久石先生は弁護士に元夫の案件を一任するべきだと提案した。

だが、翠乃は首を振った。

――戻る。

――自分の目で、進展を見届けたい。

譲り合うことはできず、二人は不本意なまま別れた。

久石先生は彼女を手放したのだ。

これから先、二度と彼のもとで学ぶことはできない。彼もまた、翠乃を弟子として認めることはないだろう。

それでも、翠乃に後悔はなかった。

彼女の心の中では寒笙の潔白こそが何よりも大切だった。

彼は恋人であり、そして愛樹と愛夕の父親でもある。

彼女は彼を信じていた。

ありもしない罪を背負わせるわけにはいかなかった。

夕梨はしばらく残って、愛樹と愛夕の世話をすることになった。

数日後には紀代が交代に来る予定だ。

翠乃が迷いなく立都市へ戻ったことに、朝倉家の人々は皆感謝していた。

加賀谷の祖父でさえも、「寒笙はいい人を選んだ」そう口にしたほどだった。
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Comments (1)
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良香
この話の男は大概クズで、独りよがりな性欲モンスターに過ぎないが、本当に惚れた女への忠誠は素晴らしい。 ただ、女のクズは性格が終わってるな。 男のモブ共も大概やが、まじ女は腐ってる。
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