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第110話

Author: 風羽
「周防京介、それが今一番の問題かしら?」

舞は呆れ果てたように言った。

「シロは私の犬よ。あなたがやってることは犬泥棒よ」

けれど、彼は相変わらず温厚な笑みを浮かべたままだった。

「大丈夫。俺がちゃんと世話するから、安心して」

そう言って、彼は電話を一方的に切ると、すぐさま舞に一枚の写真を送ってきた。

緑の芝生の上、赤いボールをくわえたシロが、嬉しそうにカメラに向かって駆けてくる写真だった。

その表情からは、シロが新しい主人をすっかり気に入っていることが、ありありと伝わってきた。

舞は、何とも言えない無力感に包まれた。

隣で様子を見ていた家政婦が、戸惑いながら声をかけた。

「舞さん、シロをあんなふうに旦那様に奪われちゃっていいんですか?」

舞はスマホをしまい、淡々と答えた。

「これからは、周防京介って呼んで」

家政婦は、すぐに口をつぐんだ。

……

三日後。舞は、ついに雲城市へと足を踏み入れた。

その日は木曜日。午後四時半。

彼女は確信していた——

この時間なら、京介は自宅にいないはずだと。

青いタクシーが、赤と白のコントラストが印象的な洋館の前で停
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良香
ふざけんな、これ以上するならもはや強姦やぞ。てめえが心が無いからって他の人にも無いと思うな。
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