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第1223話

Auteur: 風羽
張り詰めた空気のまま、互いに動けずにいた――そのとき。

清席がびしょ濡れのまま駆け込んできた。

どうやら、じょうろをひっくり返してしまったらしい。

清席はそのまま彰人の手を引いた。

「パパ、清席、お風呂入りたい!」

彰人は一瞬だけ視線を落とし、すぐに息子を抱き上げた。

そのまま急いで階段を上がっていく。

頬には、まだはっきりと叩かれた跡が残っていたが、それを気にする様子はない。

途中、清席がふと手を伸ばし、彰人の頬をつまんだ。

にこにこと笑いながら言う。

「パパ、元気出して?」

彰人は一瞬きょとんとしたが、すぐに気づいた。

――わざとだ。

この子はわざと自分を濡らした。

この場を収めるために。

……本当に、賢いのか、無邪気なのか。

彰人は苦笑した。

清席は相変わらずにこにこしている。

体は冷えているはずなのに、それでも嬉しそうだった。

――パパがもう叩かれなくて済むように。

そんな気持ちがその笑顔に滲んでいた。

やがて彰人は清席を浴室へ連れていき、温かい湯船にゆっくりと浸からせた。

冷えないよう、少し長めに温めてやる。

体がしっかり温まって
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