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第956話

Auteur: 風羽
琢真がそう言うと、瑠璃はくすりと笑い、娘の髪をそっと撫でた。

「確かにね。あなたのお父さんの若い頃に、どこか似てるわ。実の父親でも、雅彦でも――若い頃は二人とも、なかなか遊んでたものよ」

でも幸い、琢真は一途だ。

茉莉も、これ以上ないほど幸せな日々を送っている。

今となっては、誰の目にも寒真が過去の放埒な生活と決別し、心を入れ替えたことは明らかだった。

ただ――瑠璃としては、夕梨がそれをどう思っているのか、きちんと確かめておきたかった。

もし気になるのなら、最初から踏み出さないほうがいい。

気にならないのなら、少し様子を見てもいい。

相手は普通の家庭ではない。世間体もある。別れたり戻ったりを大げさにするのは決して得策ではなかった。

瑠璃は娘に視線を向ける。

夕梨の顔にはかすかな迷いが浮かんでいた――

「母さん、私にも分からない。理性ではあまり良い選択じゃないって分かってる。

でも……彼と一緒にいると楽しいの」

……

母と兄には気兼ねがなく、胸の内を素直に口にできた。

瑠璃と琢真は視線を交わす。

琢真は片手をポケットに入れ、穏やかに笑った。

「気持ちに従
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