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130話

Auteur: 籘裏美馬
last update Date de publication: 2026-03-30 18:47:57

「髙野辺さん、お待たせしました!」

いつの間にオーダーを済ませ、注文品を持って戻ってきたのか。

もみじは髙野辺のコーヒーを片手に、髙野辺の背後から声をかけた。

「ふふっ、デザートが美味しそうだったのでついつい頼んでしまいました──」

普段だったら、髙野辺はすぐにもみじからコーヒーを受け取り、笑顔でお礼を言う。

だが、もみじが席に戻ってきても髙野辺は一言も言葉を発さず、気まずそうにしている。

そんな髙野辺の姿に、もみじが首を傾げていると、髙野辺が気まずそうに口を開いた。

「す、すみません新島さん……コーヒーありがとうございます。それで……見るつもりはなかったのですが、視界に入ってしまって……」

「え……?」

ちらり、と髙野辺がもみじのスマホを見やる。

もみじも自分のスマホに視線を向け、そこでようやく髙野辺が気まずそうに、申し訳なさそうにしている理由が分かった。

もみじのスマホにポップアップ通知が表示されている。

そこに書かれているメールの文章が髙野辺の視界に入ってしまったのだろう。

「離婚」

その2文字を見てしまい、髙野辺が申し訳なさそうにしているのが分か
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