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第10話

Author: 笹しぐれ
峻が部屋に入ってくるのを見て、司もさっと顔色を変えた。

思わず夕凪に目をやる。

前回、峻がクラウドに来た時も夕凪と鉢合わせしている。あの時はマスクで顔を隠していたおかげで峻に気づかれずに済んだ――そう理紗から聞いていた。

あの一件で、司は確信したのだ。峻と夕凪の間には、確実に何かがある。夕凪は明らかに、峻を避けている。

峻は長身で、仕立てのいいスラックスがすらりとした脚をいっそう際立たせていた。白いシャツの上にはジャケットを羽織らず、無造作に腕にかけている。袖口のダイヤモンドのカフスが、冷たい光を放った。

まるで氷塊のように冷徹な佇まいだった。触れるものすべてを凍てつかせるような、目に見えない冷気を纏っている。

一歩、また一歩。峻が歩みを進めるたび、その足音が夕凪の心臓を容赦なく打ちつけた。顔からみるみる血の気が引き、全身の血が凍りついて流れを止めたかのようだった。

マスクはしている。けれど相手は、あの峻なのだ。本当に気づかれていないのか、夕凪には確信が持てなかった。

峻の目が惟人を捉えた。その声は、氷の刃のように冷たく、鋭かった。

「たかが清掃員一人、しかも声も出せ
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Comments (3)
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吉里多美子
操作ミス? 何か悔しい。
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吉里多美子
どうしてよめないの?
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吉里多美子
定期購入したのに見れないのは何故?
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