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第7話

Author: 匿名
遠くの道路で、雄太の車が急ブレーキをかけた。

バックミラー越しに、全てを飲み込むかのような巨大な炎が空に立ち昇るのが見える。

助手席の由理恵が擦り寄ってきた。そのか細い声は、まだショックから立ち直れていないようで震えている。

「雄太さん、すごく苦しい……早く病院に行って」

雄太のハンドルを握る手は激しく震えていた。

バックミラーに映る炎で赤く染まった空を睨みつける。自分が連れてきた専門家は腕がいいから、綾菜がどうにかなるはずはない、無理矢理にでもそう思い込んだ。

結局、雄太はアクセルを強く踏み込む。

病院に着くと、由理恵はすぐに一番良い個室に通された。

彼女は目立った怪我ひとつないのに、相変わらず雄太にまとわりついては、体調が悪いと訴えている。

しかし、雄太は傍に座り、上の空で相槌を打つだけだった。

心が巨大な石に押しつぶされるように、どんどんと沈んでいく。

工場を出る間際、綾菜が自分に向けた最後の眼差しが、何度も脳裏に蘇る。

憎しみも、涙もない。ただ、底知れぬ失望と、死んだような静けさだけがあった。

雄太はたまらず、また携帯を手に取った。綾菜の番号にかけるの
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