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第409話

Author: 藤原 白乃介
その言葉を聞いた瞬間、聖人の振り上げた拳が空中で止まった。

しばらく呆然とし、信じられないというように首を振る。

「そんな……ありえない……彼女が私の娘だなんて……」

結翔は冷ややかな目で彼を見つめ、怒りを押し殺した声で言い放った。

「信じられないんじゃなくて、認めたくないだけだろ? あんたが自分の実の娘に何をしてきたか、思い出すのが怖いだけだ。

美桜のために、何度も佳奈を傷つけ、ついには脱獄の手助けまでして……

佳奈が今、行方不明になってるのは、全部、あんたのせいだ!」

いつも穏やかな結翔が、初めて父に声を荒らげた。

思えばすべての元凶は聖人だった。

浮気をし、愛人に子どもを産ませたことで、母親は命を落とし、佳奈も幾度となく危険な目に遭わされた。

結翔の怒りは限界を超えていた。

聖人はその場にへたり込み、まるで呪文のように繰り返した。

「佳奈が……佳奈が私の娘……美智子との子ども……娘が生きていた……」

だが、結翔の目に映るその姿に、情けはなかった。

「佳奈はあんたの娘なんかじゃない。

精子提供以
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