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縁語り其の百二十九:あなたの歌は此処に

Author: 渡瀬藍兵
last update Huling Na-update: 2025-07-21 19:14:43

美琴の謝罪……。

それを受けた迦夜の、あの憎悪に歪んでいたはずの姿が……まるで陽炎のように揺らめき、そして、音もなく砂の城が風に崩れるかのように、静かに、はらはらと、その形を失っていった。

**これまで空間を支配していた瘴気の圧がふっと消え、澄んだ空気が肺に流れ込んでくる。**その黒い怨念の塊の中から、無数の、蛍火のような淡い光──数えきれないほどの小さな人魂が、まるで永い呪縛から解き放たれたかのように、次々とふわりと浮かび上がり、血色の空の彼方へと、安らかに登っていくのが見えた。

もう、あの苦悶の声はどこにもない。

だけど……その中で。たったひとつの、ひときわ大きく、そしてどこか寂しげな光を放つ魂が、天へは向かわず、まるで一枚の羽が舞うように、重さを感じさせずに僕たちの前へと静かに舞い降りてきた。

その魂の光はゆっくりと輪郭を結び、やがて、ひとりの若い女性の姿へと変わっていった。簡素な古い巫女装束を身に纏い、どこか儚げで、けれど芯の強さを感じさせる佇まいだった。

『……私達を、この永い苦しみから解放してくれて……本当に、ありがとうございます……』

その女性の魂は、深々と、僕と美琴へと頭を下げた。その声は、もう何層にも重なったおぞましいものではなく、澄んでいるけれど、どこか弱々しい、優しい声だった。

「あなたは……迦夜の中にいた、巫女さんですね……」

僕がそう問いかけると、彼女は静かに顔を上げた。

『はい……私は、この地に繰り返された呪いの歴史の中で、名もなく消えていった……巫女の一人に過ぎません……』

「いえ……! 私は……私は、決してそうは思いません。あなた達が、迦夜という存在にならざるを得なかった理由が……さっきの記憶で、あまりにも痛いほど、分かってしまいましたから……」

美琴もまた、辛そうな表情を浮かべながら、それでもはっきりと、そう言った。

『……あなたは、本当に……お優しいのですね……。……ねぇ……一つだけ、聞かせていただけますか。あの村は、もう、大丈夫なのでしょうか……?』

「はい……。あなた方が抗い続けたおかげで……村の悪しき風習や、巫女への強要は途絶えました。私達には……ささやかな自由は、確かに得られたのです」

『そう……そうなのですね……』

彼女は安堵したように微笑むと、今度は僕の方へと向き直った。その瞳には、深い理解と、どこか申し訳なさそうな
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