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第209話

Autor: 霜晨月
last update Data de publicação: 2026-08-22 18:03:07

「泥棒だ!」

壮馬がそう大声を上げた瞬間、颯斗はすでに練の手を引き、矢のように飛び出してドアの方向へ一直線に駆け出していた。

慶太が真っ先に突進してきて、二人の前に立ち塞がった。

「逃がすかよ!お前ら何者だ、なんで所長室に隠れてた!?」

颯斗は言い返した。

「俺たちが何者か、あんたらには関係ないだろ!」

颯斗は先ほどデスクの下に隠れて三人の会話をすべて聞き、彼らがグルになって父親を陥れた張本人だと知っていた。今こうして仇を目の前にして、怒りがこみ上げないわけがない。彼は拳をボキボキと鳴らし、ドスを効かせた声で言った。

「俺は今、頭に血が上ってて手加減できねえんだ。死にたくなきゃさっさと失せろ」

慶太は結局のところ見掛け倒しで、まだ手も出していないのに

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