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第四十九話:黒鷹×白鳩のいない社内

Author: 古紫汐桜
last update Last Updated: 2026-03-14 22:46:47

今週、野宮部長と麗さんは二人で仙台の出張所へ応援に行っていて留守だ。

私は毎日、麗さんからテレビ電話が来ていたので顔を合わせてはいたけど、事務所はお通夜のようだった。

最初こそ

「え? 黒鷹×白鳩で出張!? しかも部屋は一つ!? ヤバくない?」

と盛り上がっていたが、いかんせん潤いが足りない。

「ねぇ、お二人って……いつ出張から戻るんだっけ?」

二人が出張に行って三日目には、誰もがそう口にしていた。

「あぁ……白鳩様の、あの王子様スマイルが恋しい!」

「黒鷹様の、あのオラオラ系なのに仕事となると紳士になるあのギャップ! 見たい~!」

皆、まるでゾンビのようになりながら呟いている。

お二人の出張が残り二日となった日のことだった。

「ただいま戻りました」

社内で、あと定時まで残り三十分という時間に、突然麗さんの声が響いた。

その瞬間、屍だった女子社員たちの顔に生気が戻った。

「鳩村課長? お戻りは二日後でしたよね?」

「あぁ、うん。でも……残りは野宮部長がいれば大丈夫そうだったから、先に戻って来たんだ。はい、これ。みんなにお土産だよ」

爽やかな王子様スマイルで、麗さんが営業部の古参の先輩
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