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第10話(8)

Penulis: 北川とも
last update Tanggal publikasi: 2025-12-24 11:00:28

「――何があったのか、オヤジから聞いた」

 千尋の言葉に、和彦はそっとため息を洩らす。

「知らせなくていいと言ったのに……」

「ダメだっ。大事なことだよっ。それに――オヤジだけ知っていて、俺が知らないなんて、おかしいだろ。先生は、オヤジだけじゃなく、俺の〈オンナ〉なんだ」

 和彦はじっと千尋の顔を見つめる。脳裏に、つい最近、三人の男たちに同時に体を嬲られた体験が蘇る。その中に、まだ若い千尋が加わっていたのだ。しかも、行為のあと、和彦の体を丹念に洗ってくれた。その手つきは、優しくはあったが、傲慢でもあった。〈これ〉は自分のものだと、主張しているようだった。

 傲慢で純粋で、甘ったれ。それが、千尋だ。そして和彦は、そんな千尋のオンナとして大事にされている。方法は独特だが。

 苦笑に近い表情を浮かべた和彦が頬を撫でてやると、人懐こい犬っころ並みの反応のよさで、千尋は抱きついてきた。ただし、発言そのものは物騒だ。

「……あいつ、許さない…&helli
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