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第13話(6)

Author: 北川とも
last update publish date: 2026-01-16 08:00:52

「客もホストもいないホストクラブで、男三人で飲むというのも、新鮮でしょう?」

「イイ男二人に囲まれて、贅沢な気分だ」

 わざと素っ気ない口調で応じると、隣で中嶋が派手に噴き出す。急に和彦は心配になり、中嶋のあごを掴み寄せて顔を覗き込む。

「もしかして、もう酔っ払ったのか」

 和彦の突然の行動に驚いたように中嶋は目を丸くしたあと、やけに嬉しげに笑った。

「まだ、大丈夫ですよ。先生の冷めた口調と冗談の加減が、妙にツボで……」

「ぼくの冗談で笑うようなら、本当に酔ってるんじゃないか」

 中嶋がさらに笑い声を洩らし、和彦は、大丈夫かと秦に視線を向ける。優雅に足を組み替えた秦は、中嶋を指さした。

「リラックスしてるときは、こんな感じですよ、こいつは。ホスト時代は、どれだけ客から飲まされようが、顔色一つ変えなかった。だけど、仲間内で飲むと、まっさきに酔っ払って、つまらないことで笑い転げる」

「……つまらないこと……、つま
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