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第14話(42)

作者: 北川とも
last update 公開日: 2026-01-30 20:00:11

 ここがホテル内のレストランであろうが、賢吾が一緒にいる限り、護衛が離れることはありえない。

「――まだ、熱っぽい目をしてるな、先生」

 笑いを含んだ声でそんなことを言われ、反射的に背筋を伸ばした和彦は、前に向き直る。賢吾が、じっとこちらを見つめていた。テーブル上のライトの明かりを受け、大蛇を潜ませた男の目は、ドキリとするような輝きを放っていた。

 もし仮に、賢吾の素性を知らないまま出会っていれば、間違いなく和彦は、初対面で見惚れていただろう。賢吾は、忌々しいほど魅力的な男だ。

「当たり前だ……。こっちはふらふらだっていうのに、強引に外に連れ出したのは、あんただろ」

「俺の艶っぽいオンナを見せびらかしたくてな」

 ここでうろたえてはいけないと自分に言い聞かせ、和彦は露骨に顔をしかめて見せる。賢吾は低く声を洩らして笑った。

「そう、可愛げのない顔をするな。俺は本気で言ってるんだぞ」

「……はいはい」

 生ビールのお代わりが運ばれてきて、す
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