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第18話(27)

Author: 北川とも
last update publish date: 2026-03-08 11:00:10

「これが、総和会会長と長嶺組組長が会うということだ。話した内容なんて関係ない。会ったという事実が、重いんだ。……俺が、ここに近づきたがらないのも納得できるだろ?」

 車が走り出してすぐに、和彦の手を握った賢吾が、皮肉っぽい口調で言った。完全に気が抜けた和彦は、シートに深く身を預ける。

「だったら、会長が長嶺の本宅を訪ねてくることは?」

「帰ってくる、という表現のほうが正しいんだろうな。あの家を建てたのはオヤジだ。俺は、長嶺組を継いだと同時に、あの家も継いだ。……まあ、総和会会長の肩書きがある間は、オヤジは本宅の敷居は跨がないだろう。決め事というわけじゃないが、ケジメというやつだ」

「……ぼくはヤクザじゃないが、なんとなく、わかる気がする。背負っているものに対して、責任があるということだろ」

「そうだ。総和会と長嶺組の位置は近いが、まったく違う組織だ。何か事が起これば、この二つの組織が反目し合うこともありうる――」

 賢吾の言葉に例えようも
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  • 血と束縛と   第2話(19)

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    last updateLast Updated : 2026-03-18
  • 血と束縛と   第3話(8)

    「……長嶺組との関わりですら荷が重いのに、この間、総和会の仕事をさせられたぞ。お前の部屋にいたところを、お前の父親に踏み込まれたときのことだ。覚えているだろ?」 「うん。――先生、あまり総和会に気に入られないようにしてよ」 「どういう意味だ」 「長嶺組から総和会に、先生が召し上げられる可能性があるってこと」  召し上げられるという表現が気に食わないが、今は置いておく。最近の和彦は、組関係で気になることがあれば、詳しく説明を聞く方針にしたのだ。 「今の先生の存在は、言葉は悪いけど、所有権は長嶺組にあるんだ。だから先生を自由に使える」

    last updateLast Updated : 2026-03-18
  • 血と束縛と   第3話(2)

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    last updateLast Updated : 2026-03-18
  • 血と束縛と   第3話(13)

     和彦が前髪を掻き上げたそのとき、ここまでずっと黙っていた三田村がやっと口を開いた。 「医者の先生にこんなことを言うのはなんだが……、これから病院に行かないか」  意味がわからず眉をひそめると、三田村は前を見据えたまま続けた。 「ここのところ疲れているようだから、病院で薬を処方してもらったほうがいいんじゃないかと思ったんだ。安定剤とか……」 「安定剤を飲んだところで、現状がどうにかなるわけでもないだろ」  ふっと笑った和彦は、実は三田村が何を言おうとしているのか、ようやく察した。三田村の目には、和彦の状態が不安定に映っているのだ。

    last updateLast Updated : 2026-03-18
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