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20.姉ではない人 sideセオドア

last update publish date: 2026-06-21 21:13:16

sideセオドア

アイツを…、姉さんの代わりであるあのニセモノを、中身だけでも別物にしたかった。アイツが間違ってもホンモノの姉さんに成り代わらないように。

その為にも僕はアイツの傍から四六時中離れないと決めた。

そしてそう決めてから6年の月日が流れた。

この6年、アイツは努力に努力を重ね、6年前の姉さんと同じように、この国一の令嬢と呼ばれる存在へと成長していた。

きっと6年前の僕に今のアイツの周りからの評価を教えても、絶対に信じないだろうし、鼻で笑うだろう。

それだけ6年前のアイツは本当に酷かった。

仮にも男爵令嬢だったにもかかわらず、まるで教養のない平民のように何もできず、何も知らない無能。

姉さんの代わりなんて務まるはずのない、完璧とは程遠いもの、それが6年前のアイツだ。

何度、何もできない、同じ間違いばかり繰り返す無能なアイツに呆れてきたことか。

それが今では誰もが認めるこの国一の令嬢なのだ。

シャロン公爵家との婚約がなければ、アイツはおそらくどこの家門からもこぞって、求婚されたことだろう。

本当に未来とはわからないものだ。

見た目も艶やかな黒髪を腰まで伸ばし、顔立ちもこの6年
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  • 逃げたいニセモノ令嬢と逃したくない義弟と婚約者。   5.誰が一体悪者なのか

    次に目を覚ました時、私は死んでいなかった。見覚えのある天井に自分が今、レイラ様の部屋にいるのだと把握する。何となく体を起こす前に誰かの気配を感じたので、横を見てみれば、そこには椅子に座り、ベッドにうつ伏せになって寝ているセオドア様の姿があった。何故、ここにセオドア様が?疑問に思いながらも体をゆっくりと起こす。すごく重たい感じはするが、それ以外に特に目立った異常は感じられない。毒を飲んだ割には至って正常だ。今までの毒の中でも強力なものだと思っていたのだが、そうではなかったのかもしれない。「…ん」私が起きた気配を感じたのか、セオドア様も目を覚まし、体を起こした。それから至って

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