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第98話

Author: 吉乃婆婆
last update publish date: 2026-09-25 09:08:08

三人は、これからはそれぞれの望むメンバーを見つけて活動して行きたいと言って楽譜を突き返してきた。

彩愛は一瞬何を言われているのかわからなかった。

元々ソロで活動をしていた彩愛に、自分たちの方からメンバーへの参加を依頼して来たのに。

当時の彼女たちの技術は未熟で、今までいろいろとサポートをしてきた。その上、彩愛の実力や知名度のおかげで彼女たちだけではとても得られない演奏の場を得てもいた。

そうしてようやく今の実力を手に入れたのにも関わらず、まるで彩愛が面倒を見てもらっていたかのような言いように心底がっかりした。

こんな事は 子供の頃から何度か経験してきたことだった。

なのにまた信じてしまった自分の甘さを反省して、この件は忘れる事にした。

それなのに!

クリスマスコンサートで、彼女達は自分の代わりに別の女子学生を入れて、その彼女のオリジナル曲として凛華の曲を演奏した。

それが、あまりに下手だった。

曲は三部構成で、徐々に高度な演奏技術を必要とする。だから、子供達の練習用には第一部だけを提供してきた。

コンサートの舞台で新入りの女子学生は堂々と言った。

「この曲は私が何年もかけてようやく昨
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