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第6話

Auteur: 風間純
その報告書は、一年前に彼の書斎で偶然見つけたものだった。

そこには、彼が重度の「乏精子症」および「精子無力症」を患っており、自然妊娠の確率は限りなくゼロに近いという診断結果が記されていた。

彼はそれをずっと私に隠していたのだ。

静江から「子供も産めない役立たず」という屈辱的な罵倒を私に浴びせさせる一方で、自分は私の献身を当たり前のように享受していたのだ。

瑛太は報告書を見て凍りついた。

その表情は、驚愕から信じられないというものへ、そして最後は徹底的な絶望へと変わっていった。

「これは……どういうことだ?」彼はうわ言のように呟いた。

「どういうこと?」私は冷笑した。「見たままよ。瑛太、あなたには生殖能力がないの」

「じゃあ、お腹の子は……」

その場にいる全員が息を呑み、私の答えを待った。

瑛太は私の唇を死に物狂いで凝視している。まるでそれが、彼への最後の判決であるかのように。

私はもう一枚の書類を取り出した。

体外受精の同意書だ。

そこには私の署名と、瑛太の署名がある。

「覚えてる?半年前、真香がいい医者を紹介してくれたわよね。『由衣さんの体を整えれば、妊娠
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