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第1210話

Auteur: 風羽
九条津帆はもう3時間も会議をしているんだ。さらに2時間も続けるなんて......

それに、彼はまだ病人なんだ。

陣内杏奈は少し考えてから、使用人に子供の面倒を見てもらうように頼み、ショールを羽織って、九条津帆の薬と水をトレーに乗せて、書斎へと向かった。

二階の書斎では、タバコの煙が充満していて、息苦しい。

九条グループの幹部たちが、激しく議論を交わしていた。

九条津帆は特に意見を言わず、幹部たちを牽制し合っていた。優れた社長は、特定の人物をかばったりはしないものだ。

白熱した議論の中、ノックの音が響いた。

使用人だろうと思った九条津帆は、少し不機嫌になり、伊藤秘書に目で合図してドアを開けるように指示した。伊藤秘書がドアを開けると、そこに立っていたのは陣内杏奈で、薬の入ったトレーを持っていた。彼は驚いて、九条津帆に言った。「社長、奥様です」

陣内杏奈か......

九条津帆の表情が明らかに変わった。

そして、陣内杏奈が入ってくると、九条津帆は周りの煙を手で払いのけた。妻を不快にさせたくないという気持ちが、はっきりと表れていた。その様子を見て、幹部たちはすぐにタバコを消
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